ARIA The ORIGINATION パーフェクトガイドブック ドラマCD Special Navigation「あしたの妖精たちは…」2008-07-29 Tue 19:50
ARIA The ORIGINATION パーフェクトガイドブック ドラマCD Special Navigation「あしたの妖精たちは…」
初夏を迎えたネオ・ヴェネツィア。ARIAカンパニーを切り盛りする灯里の下に、支店長となった藍華からパーティの知らせが届く。久しぶりに親しい人々と会えると喜ぶ灯里。けれども当日会場へ着くと、アリシアだけが急な会議で欠席していた。 アリシアの不在を惜しみつつ、近況報告や思い出話に華を咲かせる一同。そこに、やっと会議を終えたアリシアが合流。楽しい時間を過ごすが、しばらくして再びアリシアは席を立つことに。別れがたい思いから、灯里はゴンドラ協会までの送迎を申し出る。 道すがら懐かしい思いにふける灯里とアリシア。いまだ新しい暮らしに慣れない灯里がふとそのことをもらすと、アリシアは自分も同じであると告げた上で、一つのアドバイスを与えてくれるのだった。過ぎし日々を思うたび胸の内に湧き上がる温もり。それが明日への活力になる、と。やがて教会の前に着いた二人は、互いの前途を祝し、それぞれの未来へ進むのだった。 (本書・133ページより) ARIAのアニメの歴史の最後を飾る、全編オリジナルストーリーで綴った珠玉のアフターストーリー。 灯里たちがプリマになって、ARIAカンパニーにアイちゃんが来るまで…その空白の時間の中のほんの一部のお話。 …ということで、聴いていて素敵で嬉しくなるようなお話でした。 彼女たちが、プリマになってからどんな日々を過ごしてきたのか… これが、こういう形で我々の耳に届くというのは、嬉しい限りです。 特に、プリマ+支店長という大役に抜擢された藍華の現状というのが、個人的には聴けてよかったなぁ…と思っています。 支店長になった藍華は泣いてばかりいるのかと思いきや…支店長なりの努力しているようで。 今回のパーティも、試作品のお菓子を振る舞うという意味では、支店長職の一環だったわけでw そのお菓子は何に使うかと言うと、待合室で待たれているお客さんに、日持ちするお菓子を配るため…というわけだったんですね。 これは本店ではやっていないサービスのようで、灯里やアリシアさんと、多くのお茶会を開いてきた藍華だからこその発想なのかもしれません。 その他にも、エントランスや待合室には薔薇の花を飾っており、「薔薇の女王」の名に恥じない気配りをしてきているそうですよ。 …もう、こういう話を聞くだけで嬉しくなってきちゃいますねw 完璧超人であるアリシアさんにも、灯里ら後輩には見せない意外な一面があったようで。 灯里が来る前日…ARIAカンパニーの掃除を5回して、更に夜眠れなくて晃さんに電話を3回したのだとかw アリシアさん自身、自分は完璧ではない…なんて言っていたこともありましたが、本人以外の口からこんな話をきくと、なんだか笑ってしまいますw どれだけ灯里が来ることを不安に…そして心待ちにしていたかがわかるエピソードですね。 そして、アリシアさんをゴンドラ協会まで送るシーン 「心細い時…そんな時は思いっきり懐かしむことにしたの。…変わってく今も大切にしなきゃって思うの。」 灯里との別れが淋しく、プリマ昇格を先延ばしにしていたアリシアさん。 ARIAカンパニーと別れを告げた後も、彼女自身不安な面は多くあったはず。 けれど、この言葉にアリシアさん自身の成長も見れたんじゃないでしょうか。 過去に囚われるんじゃなくて、現在を楽しむ。 現在を楽しんでいくために、過去も大切にしていく…。 そんなことを思うシーンでの挿入歌の「シンフォニー」がまた絶妙で涙を誘いますね…いやはや素晴らしい。 挿入歌の「シンフォニー」というと、第1期であるANIMATIONの神回、第11話「そのオレンジの日々を…」を思い出しますねw このパーフェクトブックでも、読者ランキングでORIGINATIONの神回を抑えて、堂々の1位に輝いております。 つまるところ、この言葉で全て表せるんじゃないでしょうか? 「あの頃も楽しかったけど、今も楽しい…」 晃さんとアテナさんのセリフなんですが、この言葉が全てを表しているのだと思います。 このドラマCDは、監修・構成・音響演出に佐藤順一監督。脚本は藤咲あゆなが担当されております。 本当に最後の最後まで、素敵なお話をありがとうございました。 ――――――――――――――――――――――――――――― というわけで、ドラマCDの感想から書き始めましたが、改めて…「ARIA The ORIGINATION パーフェクトガイドブック」を購入して参りました! ドラマCDはこの本の付録でついてくるわけなんですね。 こちらでは、本の中身についてちょっと触れようと思います。 が、あまりに書きすぎると、ネタバレイクナイ!ってことになるので、軽く触れる程度にしておこうと思います。 気になった人は、是非ご購入を。 佐藤順一監督×原作者・天野こずえの対談。 キャラデザ・古賀誠×総作画監督・音地正行×作画監督・井上英紀×作画監督・藤本さとるのお話。 これは必見かと。裏話が満載でしたよ。 第4話の神回(トラゲット回)の絵コンテ・作画・演出を全て一人でやってのけた井上英紀さん。 かねてから話はもらっていたようなんですが、これまではスケジュールなどから参加することができなかったようだったんですが、今回やっと参加できたようで。 その結果がこれですよww コンテに4週間ほど、作画にはだいたい100日かかったそうです。 そんな井上さんは最終話の大人になった灯里のアップや灯里の手袋をアリシアさんがはずすシーンもやっているそうで。 ![]() 監督の佐藤さん曰く、この第4話の神作画に引っ張られて、ORIGINATION全体の作画の質も保たれていったそうですよ。 確かに、あれを見せられたら、他の人が手を抜くわけにもいかないですよねw ![]() そういえば、最終話では佐藤監督が20カットほどラフ原画をやっていたようですよ(クレジット表記はなし) 上に挙げたどちらの対談でも触れられていますが、これには総作画監督の音地さんも驚いたようでしたw この他にも、制作側から見た裏話などがかなり多くのっています。 当然「ARIA The ORIGINATION」の総括としても相応しい内容となっています。 ファンは是非、手に取ってもらいたいものです。。。 この本の最後に載っている、マンガも素晴らしいですよ。 アイちゃんがマンガでここまで描かれるのは初めて…でしょうね。 なんとも微笑ましい内容となっております。 そういえば、この本ではケットシーに関しての言及はほとんどないのですが、今になって思ったのは、ケットシーのお話はどうやってもアニメじゃ完結させることができないんですよね。 原作でのメールの相手=ケットシーということだったため、メールの相手=アイちゃんであるアニメ版ではどうしてもインパクトに欠けてしまう。 そんな理由から、アニメ版ではケットシーのラストを描かなかったのでしょう。 まぁ色々と語ってきましたが、「ARIA」に関してこういうことを語れる機会がまた来て、率直に嬉しく思う限りであります。 なんというか…本当に、この作品と出会えたことに感謝しています。 書いても書きつくせない程の思いがあるのですが… とりあえずは「ありがとう」という言葉で締めさせて頂きます。 本当にありがとうございました。 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]() ![]()
テーマ:ARIA The ORIGINATION - ジャンル:アニメ・コミック |
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2008-07-30 Wed 09:46 アニメ-スキ日記
最終期アニメガイドの感想。
いや・・・感想って程のものじゃないですけどねw …
2008-07-30 Wed 16:44 日記・・・かも
アイちゃんがARIAカンパニーにくるまでのお話の
Special Navigation
旅立ち
収録してます♪
ドラマCDはアイちゃんを迎える少し... …
2008-08-01 Fri 23:24 心のプリズムNavi
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