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劇場版 『そらのおとしもの 時計じかけの哀女神(エンジェロイド)』 感想

■劇場版 『そらのおとしもの 時計じかけの哀女神(エンジェロイド)』 感想



劇場版そらおとが本日公開!

単刀直入に言いますと、お世辞抜きでいい話でした。決して、幸せな終わり方ではないのですが、それがなおさら涙を誘うのでした。日和の薄幸な感じが何とも素敵なのですよ!

ただ同時に、勿体無かったなぁ・・・という印象も抱いてしまい、どこかモヤモヤしてしまいます。いい話なんですよ!いい話なだけに、その料理の仕方が微妙といいますか、何とも言えないなぁ・・・という具合なのです。むむむ・・・。

・・・そんな具合で、簡単に感想でも。


まずは冒頭で、「そらおとだなぁ」といういかにもな仕掛けを仕掛けてきています。これにはクスリとさせられてしまいました。「ここからそらおとの劇場版がはじまるんだな!」とワクワクさせられてしまいます。このノリで最後までやってくれれば・・・と思ってしまうのですが、さすがにそうはいかないですね(笑)。

前半は、風音日和視点でテレビシリーズの話を振り返っていきます。

こういう話もあったなぁ・・・と思い出せるのと同時に、新規の日和視点でここはこう見てた、と描いているわけです。観客には日和に感情移入をさせることができ、そこから自然と新大陸発見部への日和の入部へと繋がっていったんですよね。そんな構成はすごいいいと思いました。さらに、テレビシリーズの魅せたいシーンをスクリーンでも魅せたい!という狙いもあるのだと思います。スクリーンで観る空飛ぶパンツの圧巻たるや!なるほど、これが劇場でそらおとをやる理由か・・・なんて感じにも思いました。

そんな狙いはわかるのですが・・・よりすぐったテレビシリーズの話と話に脈絡がそんなにないですし、いかんせん長い!予想以上に長い!どれだけ総集編を見せられるんだ!?と思ってしまいました。総集編と言っても、ではテレビシリーズ未見の人がこれを見て話がわかるのかと言うと・・・そんなこともないと思うんですよね(笑)。なんといいますか・・・中途半端なんです。ならばいっそ、全編通して新規の話でやれば・・・と思うのですが、たぶん予算の関係などもあってそうもいかないのでしょう。長い総集編と新規の日和視点が、より観客の日和への感情移入を誘う・・・という理屈もよくわかるんですよ。けれども、単純に長くてダレてしまったのです。

後半からは、日和が新大陸発見部に入部しての新規のお話。ここからはネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けませんが・・・(笑)。そらおとお馴染みのギャグもありましたが、どちらかというとシリアス押しでギャグ分は少なめですかね。

なんと言っても、日和の薄幸なたたずまいが可愛らしくも切ない!彼女の告白は、それぞれの恋の歯車を動き出させる要因となったわけなのですが・・・あくまでメインは日和なので、そんなそれぞれの恋愛感情が描かれなかったのが、映画だからこその寂しいところ。けれども、その日和の恋模様だけでも切なくなってしまうのです。

ホント、後半からはいい話なのでぜひとも見ていただきたいところ。智樹に憧れ続けた日和は、やっと智樹と関わりあえるようになったと思ったら、そこから日常は一気に変化していくです・・・。あの儚さが日和にはピッタリでした。ただ、若干飛ばしすぎてたのが気になりましたかね?シーンごとにはかなり良いのですが、そのシーンとシーンの繋ぎがちょっと唐突だったといいますか・・・とにかく「早く」感じてしまうのです。圧縮された感じでしょうか?もうちょっとじっくり描けば良かったのに・・・と何度も思ってしまいました。ならば、前半の総集編な部分をもっと削れば・・・なんて風にも(笑)。まぁ、あの圧縮された「早さ」は劇場版だからこそですけどね。

冒頭でも書きましたが、ラストは決して幸せとは言えないです。その良し悪しの判断は、各々でしていただければ・・・なんて思います。個人的には良かったです。ただ、あの日和の存在というのは、これまでの既存のキャラの感情を動かす役割があったと思うんですよね。だからこそ、ここから先が見たいのです。日和のあの行動によって、各々がどう感じどう動くのか・・・。もちろん映画では日和の心情描写がメインなので、そこまでは描かれていません。そう考えると、テレビシリーズでやるべき話だったのかもなぁ・・・なんて思うのでした。

結果的には、何とももったいない。良い話なのに、良い材料は揃ってるのに・・・。という歯がゆさが残る作品なのでした。ストーリーに関しては文句はなく、その料理の仕方・・・いわゆる構成のイマイチさが否めないのです。やろうとしてることはすごくいいんですけど、いかんせん全てを通して面白い!と言える層が狭すぎる・・・みたいな認識でしょうか。ただ、この構成を全てプラスで受け入れられる層も存在しているわけであって、そういう人には是非とも見てもらいたいなぁ・・・と。具体的には、テレビシリーズを流し見してた人あたりでしょうか?テレビシリーズをガッツリ見てた人にとって、あの前半の話というのはけっこうダルく感じてしまうのですよ。感情移入もわかりますし、日和の関わり方も面白いんですが、いかんせん長い!「それはもう見てるよ!」と拒否反応が出てしまうわけで。やりたいことはわかるだけに、やっぱり何とも歯がゆいのです。ですので、楽しく見れる人がいるのもわかりますし、気持ち良く最後まで見れる人がいるのもわかりますし・・・。そうやって見れた人が羨ましいなぁ・・・なんて思ったのでした。とは言うものの、良い話なのは間違いないないのですよ!そこは、自信を持ってオススメするので、是非とも見ていただきたいものであります。

本編の内容にはほとんど言及していませんが、まだ初日なのでこんな感じの感想で。是非とも多くの方に見ていただいて、色々と感じていただきたいものです。


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