OVA 『かってに改蔵』 上巻 感想2011-05-25 Wed 15:06
■OVA 『かってに改蔵』 上巻 感想
![]() OVA 『かってに改蔵』 を買いました! まさか本当にアニメ化するなんて・・・。 同封のブックレットには、キャラの設定やキャスト・スタッフのインタビューが掲載されています。 ![]() ![]() ![]() こんな感じ。携帯からなんで見づらくてすみません。いや、見たいなら買うべきだとッ! キャストインタビューが載っている喜多村さんと豊崎さんは、共に本作のファンなんだとか。特に、喜多村さんのインタビューからは、溢れんばかりの改蔵愛を感じます!オーディションを受ける際に原作を渡されたそうですが、「全部持ってるし、新装版でも買ってるので大丈夫です」というやりとりがあったくらいだそうです。ファンからすれば、喜多村さんにとって『かってに改蔵』がどんな作品なのかはご存知のハズ。新房総監督も「伊達にファンを名乗ってないなとも思ったし、お芝居も上手い。ああいう役者さんの勢いには、ぜひともあやかりたい(笑)。『改蔵』人気を引っ張っていただきたいです(笑)。」と語るほどであります(笑)。 スタッフトークもなかなか濃いことを語られてますよ。こちらについては、各話感想で少々折り込みながら書いていこうとおもいます。 そんなわけで、早速、本編の感想を簡単に。とは言っても、ギャグものなので感想はテキトーな感じで(笑)。 第1話 「覚醒めた男」 まずオープニングから。とても・・・特撮っぽいです(笑)。ナレーションの入りも、特撮に見られるものですよね。どうやら、仮面ライダーを意識して作られたとか(特に「仮面ライダー555」)。なかなかかっこいいですよ。歌はあの水木一郎と特撮! ◆Aパート 「詩ってるつもり!?」 脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出:龍輪直征 作画監督:山村洋貴 「咲く乱状態in日比谷野音2011」でも先行上映されたお話。なぜOVA1話が原作1話じゃないのか?と思う人もいるかもしれませんが、原作の最初の話は原作新装版11巻の特典ドラマCDの方でやっているのです。「せっかくOVAなので、最初からネタ的に面白いところをアニメにしたいとも思っていたんです。」と新房総監督。役者さんたちにも、ドラマCDで作品の感覚を掴んでもらって・・・という感じで、ドラマCDはOVA版への地盤作りとなっていたようです。 で、1話Aパートは「しびんの会」のお話。詩人の会・・・いや、尿瓶の会。初っ端からひどい。もちろん、良い意味で。本編中に「チンコ」言うてますやん(笑)!なんというか・・・チンコと尿瓶の回です。 なんと、ドリアンムケ皮の声は堀内賢雄さん。これからも続々と豪華声優陣がゲストで登場しますよ。 第一話だけあって、龍輪さん独特の点の打ち方で、物凄く動かしてます。世間的に言う「ぬるぬる」というやつでしょうか。『それ町』の第2話みたいな・・・。ぬるぬるのチンコ回ですよ! ◆Bパート 「走り出したら止まらない!?」 脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:岩崎安利 演出:龍輪直征 作画監督:西田美弥子 妄想回。原作よりも美人で有名なクラス委員の山田さん(CV:堀江由衣)の出番が増えているのは、これも特撮番組っぽさを出すためだとか。「山田さんがとにかく事件の第一発見者ないし、第一被害者になるというテンプレートは、意図的に組んでみました」と高山カツヒコさん。「特撮モノの方向を目指してみました。ヒーローっぽくカッコをつけた主人公として、改蔵を見せてみようという気持ちもあります」と龍輪監督。そもそも、ちょっと古い80年代の雰囲気にもっていこうと作られているとか。改蔵自体が90年代の作品なのに(笑)。 地丹が酷い扱いを受けている鉄板オチ。ついでに、この話でもチンコネタは健在。 ◆Cパート 「学校の海パン」 脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出:龍輪直征 作画監督:阿部厳一朗 プール回。ガンダムやら仮面ライダーやらおジャ魔女やらマクロスやらのタイトルネタがチラッと。スク水姿の羽美ちゃんと山田さんが素敵! インタビューにもありましたが、なんと言っても、プールでの水がCG処理ではなくセルで描かれていることに注目!「その回をやってる阿部(厳一朗)君がかなり修正してくれたのですが、それがおそろしくキツイらしく、本人は今回が初作監なんですけど、『もう作監はやらない』と言っています(笑)」と龍輪さん談。プール回だけあって、おそろしく水しぶきが描かれているわけですが、これがしっかりセルで描かれているのがすごいです。本当に大変だったらしく、しっかり作監補佐も入ってます(笑)。 ちなみに、Cパートは1話の途中で終わり、2話の冒頭で途中から始まっています。1話で2本半の話をやるという、いわゆる『懺・さよなら絶望先生』と似たような方式をとられています。シャフト的に、久米田先生の作品はこの手法が一番しっくりきてるんでしょうね。とは言え、『絶望先生』とかぶらないように、あちらでやったことはできるだけやらないようにしているんだとか。そういう意味でも、『絶望先生』のファンの方たちにも、また違った印象で見ることができることでしょう。 やっぱり、地丹は酷い目に遭うし、チンコもあります。そんなわけで、第1話のテーマは「チンコ」っつーことで(笑)。 第2話 「美しき男たちの品格」 ◆Aパート 「フランスはどこだ!?」 脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出:龍輪直征 作画監督:実原登 あのサッカーで有名な中田・・・ならぬヌカタさんの話。ヌカタさんの声は石田彰さん。 この話では、久米田先生のアシスタント役として、畑健二郎先生とMAEDAXさんがそれぞれ声を当てています。「畑さんは……普通でしたね。なんというか、普通に上手いんです(笑)」と龍輪監督。「上手いのはもちろんありがたいんですが、ネタ的な意味で出演してもらっているので、ちょっと残念だったりもします(笑)」と新房総監督もチクチク。これが出演してくれた漫画家への扱いだよ(笑)!ちなみに、久米田先生役は、改蔵役の櫻井孝宏さんが演じています。「『絶望先生』のときも、やっぱり主役の神谷浩史さんが久米田さん役をやったので、今回もそれと同じルールということで」と新房総監督。なるほど、そういうルールでしたか(笑)。 やっぱりチンコ有り。地丹の意外な才能も明らかに。 ◆Bパート 「ファッション大魔王」 脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出・作画監督:岩崎安利 ファッションの本当の知識が得られる(かもしれない)回!ファッション回ということで、もちろん各キャラ私服です。というか、2話では各キャラの私服姿がAパートとBパートで拝むことができるんですよね。非常に可愛らしいです。特に、Bパートの部長の私服が可愛い! そして、まだ羽美ちゃんが完全にヒロインやってます。今回は、かなり初期の方からアニメにしていますが、改蔵は初期から終盤ではかなり作風が変わっているんですよね。それに対して、「OVA3巻の中で、そういった変遷というか流れを見せていけたらいいな、って考えています」と新房総監督。OVA3巻で、改蔵ワールドを最初から最後まで味わうことができる仕組みになっているのかも? あっ、美良野マリオ役は三木眞一郎さんでした。 そして、エンディングは、新☆谷良子さん。作詞・作編曲はあの前山田健一さんなのですよ!これまで聴いたことのないような新谷さんの歌が聴ける・・・かも?絵コンテ・演出・作画監督が沼田誠也さん。原画は瀬川真矢さんの一人原画です。ところ狭しとピンクのハートが描かれており、まさにピンクのバンビな新☆谷さんにピッタリなエンディングです!エンディングの映像はこちらでも見ることができますよ。 そんなわけで、非常に濃い2話収録の48分間でした。おもしろい! 各話をどのように原作から選んでいるのか?というのが気になるところですが、「前田さんが『改蔵』の中で好きな回をリストにしたメモをくれたんです。OVAでアニメにする話は、その中から選んでいきました。でも、原作のほぼ全部の話がリストになっているのでは、というくらい膨大でしたから(笑)」とのこと。久米田先生からも「好きにやっていただければ」と言われていたようで。そんな言葉の通り、まさに原作をリスペクトしつつ、今のアニメではこういうことができる!というものを見せてもらった感じです。 改蔵ファンならば、とりあえずアニメ化されただけでも見るっきゃないのではないのでしょうか?そして、ファンではなくても、絶望先生好きなら見て損はないです!さらに、下ネタが好きなら、とりあえずこの上巻は買っても損しないハズです! 「もちろんテレビ目指してやってますよ!」という言葉があるように、売上次第ではきっとテレビアニメ化も・・・!そんなわけで、気になる方は購入してみましょう。あの改蔵ワールドが、アニメの中で広がっていくと考えるだけでワクワクしませんか? 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]()
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