「ANIME FES. “VS” 先行ブロガー試写会」 レポ&感想2010-11-10 Wed 02:13
ANIME FES. “VS” 先行ブロガー試写会
に参加してきました! 「場所わからん!」なんてことをツイッターつぶやいてたら、バンダイビジュアルの廣岡さんにツイッターで「メイトの書籍の方行けばすぐわかりますよ!」と場所を教えてもらいつつ、渋谷のショウゲート試写室に到着。中に入ってみると、人がまばらに・・・。どうやら30名が招待されているらしく、なんとなくブロガーの猛者が集まってるんだろうなぁ・・・と思うと萎縮してしまいました(笑)。そして本当に萎縮することになるのは上映後の質疑応答の時なのですが、その話はまた後で。 上映は「コイ☆セント」→「マジンカイザーSKL(第1話)」→「.hack//Quantum(第1話)」の順番。3作品ぶっ通しの約80分(上映素材はDVD 5.1ch ドルビーサラウンド)。その後、30分ほどの質疑応答・・・という流れ。その説明があった後に早速上映開始となりました。 そんなわけで、ここからは3作品を見た感想をば。質疑応答の話についてはその後に書きますのであしからず。 『コイ☆セント』 http://www.animefes-vs.jp/hack.html 「FREEDOM」の森田修平最新作!というわけで、「FREEDOM」のスタッフも再集結して作られた今作は、とにかく3DCGの進化が見られます。サンライズ荻窪スタジオ制作で、ほぼ全編セルルックを3DCGで仕上げてしまうというなかなかの意欲作!監督の方針なのか、とにかく2Dに近づけた3DCGというものを見ることができます。思ってた以上に3Dが平べったく2Dっぽくて驚かされたものです。最近は「パンスト」で手描きとCGの融合で驚かされたわけですが、それとはまた別の意味でCGの進化には驚かされました。 さて、ストーリーはというと・・・これは奈良版「ローマの休日」と言ってしまって問題ないでしょう!まさか大仏であのシーンが再現されるとは思ってもみませんでした(笑)。終わってみれば、「考えるな感じろ!」という感じの印象ですか。いや、そもそも恋愛なんて理屈で説明できるものでしょうか?そんなわけないですよね。・・・つまりはそういうことなのです(笑)!いや、ホントは白いシカとは何だったのか?とか、彼女をあの場から連れ出すことは本当に善なのか?とか色々と考えてしまいましたけれども、結末を見たらどうでもよくなってしまいました(笑)。「恋」って理屈じゃないんだよね!ということなのです。まぁせっかく「ローマの休日」をオマージュしてるんだから、シンイチとトトが二人で奈良を観光するシーンはもうちょっと長尺で描かれれば良かったなぁ・・・という気もしましたが。 そして、エンディングの出オチ感が半端ないです。真面目に見てるとなかなかシュールな映像となっているのでお楽しみに!そんなエンディングを含め、オープニング・挿入歌をトト役の寿美菜子さんが担当しております。とにかく彼女の作品と言っても過言ではないくらいに彼女の魅力が溢れている作品となっております。そんなわけで、寿さんのファンは見ないと損ですヨ!いや、見ないと後悔すると思います。 『マジンカイザーSKL』 http://www.animefes-vs.jp/mskl.html こちらは全く新しいマジンガーとなっており、どこか「デビルマン」を意識したような悪魔的な要素がマジンガーに含まれています。そんな“新しい”マジンガーですが、映像は意識してわざと古さを出している感じなのでしょうか?若いアニメファンからは古臭い!なんてことを言われそうな気がしなくもないですが、逆に古くからのアニメファンにはなかなかウケが良いかもしれません。なんとなく世紀末感漂うセリフにはクスリときてしまいましたが。とは言え、声優さんには人気声優を起用し、若いアニメファンにもしっかりとアピールしている・・・といった具合でしょうか。メインの浅沼さん・日野さん・早見さんの他に、喜多村さんや白石(涼子)さんや高橋(美佳子)さん、そして檜山さんや銀河さんや井上(喜久子)なんかも出演していたと記憶しています。まさに過去と現在が色々な形で融合している作品!なんて印象です。メイン2人の「俺たちが、地獄だ!」のセリフにはシビれますよ。 第1話はとにかくマジンガー無双!これは意識してそう作っているようで、なかなか悪魔的なマジンガーが魅せてくれます。キャラデザの伊藤岳史さんを始め、山下将仁さん、阿部宗孝さん、吉原達矢さんらが原画に参加しておいました。あまりロボットらしい重々しさはなく、むしろマジンガーのバッサバッサ敵を倒していくような軽快さ(とまで言うと言い過ぎかもしれませんが)に重きを置いてる印象でした。とにもかくにもマジンガー無双に期待を! なお、この作品ではロボットアニメでは避けてきたような描写を、そのタブーを破ってわざと描いているようです。その話については質疑応答で出たので後述としたいと思います。 『.hack//Quantum』 http://www.animefes-vs.jp/koisento.html 個人的には、今回上映される3作品の中では一番好きだったのがこの作品。人気シリーズものだから敷居が高い感じがするけれども全然そんなことはなかったのです。導入で、可愛い女の子たちがいわゆるネットゲームの世界でクエストをしているところからスタートしている・・・というのはなかなか単純明快で自然と物語に入っていけて、非常に惹かれるものがありました。自分は「.hack」シリーズの予備知識がまったく無いと言っても過言ではなかったわけですが、それでもしっかりと入っていけましたよ。もしかしたら特殊な世界観なのかもしれませんでしたが、とりあえずはネトゲの世界・・・という認識で間違いはないと思います。 お話は、現実の女の子たちがそんな仮想世界であるネトゲの操作キャラに自己投影してネット内では話が進んでいく感じでした。現実と仮想世界は別のハズだけれども、仮想世界である「The World」の世界で起きたとある出来事によって・・・?というストーリー。とにかく良いところで1話が終わってしまう、単純に早く続きが見たいです。まぁ何が言いたいかと言いますと・・・ 花 澤 香 菜 ち ゃ ん か わ い い とにかく、全花澤香菜ファン必見の作品!それくらい彼女のキャラと演技が可愛いらしいのですよ。この作品の花澤さんのキャラ(特にゲーム内のサクヤというキャラ)の演技は個人的にこれまでのキャラから1・2を争うくらいの可愛さでした。胸をはってオススメしますので、是非ともファンの方には見ていただきたい作品であります。あと、沢城さんもカッコいい!個人的に花澤×沢城コンビは某BR★Sより魅力が出ていた気がします。 そして、作画かなりいいのです!ゲーム内の戦闘シーンではなかなか魅せてくれます。見ていてスッと入ってくるような見やすさがあって、非常に心地良い映像となっていました。原画に赤井俊文さん・手塚響平さん・まじろさんがいたのは確認。そしてまじろさんは確か「デジタル動画」というクレジットも。この仕事についても質疑応答でお話があったので後述とさせていただきます。 とにかく、仮想のゲーム空間でキャラが動きまくり、1話からバトルあり友情有りの物語となっていて、見ていて非常にワクワクさせられました。その仮想世界のおかげで現実の自分がある、といった現実と仮想世界との対比もどのように描かれていくのか注目したいところであります。とにかく、思っている以上に敷居が低い作品なので興味がある人はぜひぜひ! さて、感想も終わったところで作品説明と質疑応答で話されていたことについて書いていこうと思います。 上映後、それぞれの3作品について担当の方からの作品説明がありました。まとめると・・・ 『コイ☆セント』 1.森田修平監督の最新作で「FREEDOM」スタッフの7割が再集結。 2.人気声優・寿美菜子さんを起用。 3.遷都2000年祭という設定で森田監督の出身である奈良を舞台に。 →とにかく2Dっぽく見せるために今できることをやった・・・とのこと。 『マジンカイザーSKL』 1.新しいマジンガー。 2.ギミックもありつつ、とにかくマジンガー無双。爽快にかっこよく! 3.SFテイストもあり。設定もしっかりと作りこんである。 →全く新しいマジンガーを構築。永井豪ということで、デビルマンではないけれども悪魔的な要素を持っているマジンガーに。また、魂Webでの直販でちがった販売方法も行っている。 『.hack//Quantum』 1.「.hack」原作を元にしたアニメ化。 2.女の子3人をメインに据え、見やすいようにハードルを下げた。 3.劇場・Amazon・アニメイトで別のドラマCDを特典とした商品展開。 →PSPの最新作の続編という位置づけ。Quantumの意味である量子の話にもなっていくのでSFファンも必見。ハードルは下げたものの、もちろんテレビシリーズのファン向けの要素も有り。ドラマCDは、Amazon版ならゲーム内でAmazonに行くお話。アニメイト版ならゲーム内のアニメイトに行くお話となっている。 そんな作品説明の後は質疑応答へ。ここで、非常に濃い質問がなされるわけです。なんというか・・・かなり萎縮してしまいました。こんな駄文しか書けないブロガーが参加してしまって本当に申し訳ありませんでした・・・。そんなわけで、質疑応答の内容を簡単に。 ・劇場版のドラマCDはどんな内容? →各キャラの補完。映画館で見てこのキャラが好き!となった後に、そんなキャラたちを掘り下げる内容となっている。 ・制作やスタッフが変更となった理由は? →今回のスタッフ(橘正紀監督など)は元々の監督であった真下耕一さんの弟子筋にあたる人。新しいアニメ化にあたって相談をし、「若い奴らがやればいいんじゃない?」ということになった。 ・今後、CGと手描きの融合についてはどうなっていく? →監督次第。『コイ☆セント』ではいかに3Dを2Dに見せようとするか、という方向性でやった。ピクサーのような3Dで見せるか、2Dで見せるかというのは監督によって方向性が違う。 ・まじろさんが参加されているけれども、役職と参加経緯は? →「デジタル動画」という仕事はCGとの連携をとる仕事のようで。参加経緯は単純に伝手があったから。 ・寿美菜子さんは関西出身だけれども本編で関西弁を喋らせていないのはあえて? →あえて。決して関西だからというキャスティングではなく、あくまで「歌」というものの基準でキャスティングした。 ・(Amazon・アニメイトで)Blu-rayに特典を付けてDVDにはつけない理由は? →現在の市場のことを考えてBlu-rayのみに。 ・バトル3での新作『ノラゲキ!』について →「野良猫5匹の脱出劇」の略。こちらもサンライズの荻窪スタジオが制作。『コイ☆セント』に近い感じになる予定。 ・『スカルカイザーSKL』ではちょっと過激な(血など)の描写があるけれども大丈夫か? →特にR-指定がつくようなことはない。今回はスタッフがやりたいことをやっている。そして、これまでのロボットアニメではやらなかったタブー的な描写をわざと描いている。それは「コクピットを狙う」「人をロボで踏みつける」。 ・わざとタブーをやぶっている。技名を叫んだりせずにロボットアニメの王道から外している気がするのだけれども? →1話では、最初はとにかくマジンガー無双を見せたかったので、結果的に技名を叫んでる暇がなかった。 ・『コイ☆セント』のCGについて →「FREEDOM」よりセルルックになっている。シンプルな線。モーションキャプチャーを使わずに手づけで行っている。7割は「FREEDOM」スタッフ。 記憶しているのはこれくらいでしょうか?けっこう簡単に質問を書いてしまっていますが、質問内容はもっと複雑でした(笑)。まじろさんのことについてやたら詳しく聞いている人がいたのには笑ってしまいましたが(笑)。絶対に作画オタクだろ!と。 そんな具合で質疑応答も終了し、ブロガー試写も終了!新作もいち早く見ることができましたし、作品の裏側や詳しい部分のお話を聞くことができて非常に有意義な試写会となりました。そして、こういった作り手と受け手が触れ合うことができる機会がもっともっと増えていくと嬉しいと感じました。やっぱり作品理解が増えるだけでその作品への思い入れというのは大きく変わってきますからね。 そんなわけで個人的には『.hack//Quantum』がお気に入りでした。こちらでは『.hack//Quantum』の冒頭7分を見ることもできますので是非一見をどうぞ。これだけでもけっこう見所があって引き込まれるものがあると思いますよ!そして、気に入ってしまった自分はロフトプラスワンでのトークイベントにも行けたらいこう・・・なんて思いました。もう一度第1話が見たいですしねw そんなところで、ブロガー試写のレポと感想を締めたいと思います。まず、この企画がもっと多くの人に知られることを願っております。3作品のうちで必ず1つは気に入り作品があると思いますよ! 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]()
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この記事のコメント試写会参加者辿ってたらココに着きました!w
お疲れ様でした。 よかったら僕のも見ていって下さい。 あと、自分もSphere武道館行きまっせ! 楽しみですね! コメントありがとうございます!
>よかったら僕のも見ていって下さい 見させていただきました。おっしゃっている通り、まったくタイプが別々の作品なんですけれども、こういう機会だからこそ触れることができた・・・というのが大きいですよね。興味がなかったタイプの作品でも、触れてみると意外にも・・・?ということもあるので、是非とも多くの人にこの3作品を見てもらいたいなー、と思う次第でありますw >Sphere武道館行きまっせ! もうあと数日ですね。もっともっと先のことかと思っていたらあっという間でした・・・。自分も今から楽しみでなりません! |
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