「それ町」トークイベント 『それでもロフトは廻っている』 レポ&感想2010-10-09 Sat 02:37
「それ町」トークイベント 『それでもロフトは廻っている』
に参加してきました! ![]() 会場はお馴染み新宿ロフトプラスワンです。 <前説> そんなわけでいつもの映像があり、イベントスタート!と思いきや・・・なんと前説には助っ人として真田勇司役の黒田崇矢さんが登場!『龍が如く』繋がりで「歌舞伎町で何かあったら私を呼んでください」なんてかっこいい台詞を言いつつ、本当に前説のみで退場。どうやら19時~新宿で打ち上げがあるらしく、そのついでに駆けつけてくれたらしいです。 <第一部> なんと贅沢なことに、千葉繁さんによるオープニングナレーション(収録)でイベントスタート!千葉さんがそれぞれの出演者の名前を呼び込みし、出演者が登場。第一部の出演者は・・・(以下、敬称略) ・福田正夫(フライングドッグ) ・村上仁之(TBS) ・田中潤一朗(TBS) ・大野正拓(少年画報社) ・石黒正数(原作者) そして司会にはポニーキャニオン・のじてつが担当。全員が壇上に上がったところで第一部の「スタッフトーク」がスタートとなりました。 ■オッサン4人からのビデオコメントとキャスティング ・千葉繁さんも含めたオッサン4人(千葉繁・黒田崇矢・桜井敏治・金光宣明)からのビデオコメント。それキャメ(それでもキャメラは廻っている)第5回の収録後だったようで、終始金光さんがハブられることに(笑) ・千葉繁さんのキャスティングは原作者石黒先生の希望。というのも、石黒先生は「今一番イケてる声優は林原めぐみで止まってる」というくらいの知識で、無理だと思ったけど千葉さんなんてどうですか?的なことを言ったらそれが実現してしまった。 ■担当者大野さんと石黒さんの出会いなど ・大野さんは石黒さんの2代目の担当(8話くらい~)。ラクーアで行われたヤングキングの新年会(裸の付き合い)で会った。 ・大野さんは少年画報社ということで色々な有名な作家さんとも付き合いがある。そんな繋がりもあって?来週(2話)のエンドカードには注目!とのこと。 ■「それ町」アニメ化までの月日など ・村上さんがアニメイトの店員さんに「アニメ化してない作品でオススメなものはありませんか?」と聞いたところ、「これですよ、これ!」と奥の方の棚で教えてくれたのが『それ町』。 ・田中さんが最初に書いたアニメ化の企画書は2005(2003)年くらい?それ以降凍結。 ・大野:「驚きませんでしたか?これがアニメ化するって?」→ 石黒:「それどういう意味?」 ・2005年~2006年辺りではアニメ化に動いていたけれど、「私は好きなんですが、上(エライ人)が…」という感じで断られていた。 ・大野:「昨日、石黒さん泣きそうでしたよね?」→ 石黒:「泣きそうじゃない。寄せ書きとかもらって卒業式みたいだった」。少年画報社で社員全員から寄せ書きをもらったらしい。 ■オープニング・エンディングの選曲など ・フライングドック的には早い段階から「坂本真綾でいきたい!」と決めていた。社運がかかってるから。で、どんな曲を歌わせようか?と新房監督と話し合ったときに、フライングドック×新房シャフトだと「月詠」の時のような特殊な曲の経験があり、今回もそういうのやるんでしょ?的な感じで新房さんにも言われ、「坂本真綾で『燃えよドラゴン』みたいなのをやってくれ!」と言われた。そんな時にカバーなんかはいいんじゃないか?と考え、丸子町で歩鳥がドタバタやっている感じがあるから「DOWN TOWN」がいいんじゃないか?と思いついた。「ウキウキ♪」のところでは是非とも映像ではウキさんの顔をドン!とやってもらいたいと依頼したものの、あっさりスルーされたらしい。 ・「DOWN TOWN」というのはどう考えてもエンディングという固定概念しかなかったけれども、映像を見てどうもすいませんでした、となった。 ・オープニング・エンディングは前日納品?本編の前日納品はTBS的にアウトなのでできない。オープニングとエンディングは「よく出来たな!」という感じ。まぁ当たり前のことだけれども・・・。 ・けれども、エンディングはまだ2カット上がってなかった。2話でほんのちょっとだけ加えられるらしい。 ・エンディングのメイズに関して。メイズのモデルとなったのは「メトロファルス」というバンドでそのイメージが石黒先生の頭の中にはあった。 ・そんなこんなでメトロファルスの初代ベーシストだったバカボン鈴木さんに曲の依頼をした。1発目にあがったのはお経を交えた曲だったけれども、それを新房さんがいたく気に入らず「全然面白くない!」と不機嫌になってしまうほどだった。そこで考えて、五七五七七にすれば!と思って早速鈴木さんに再び依頼し、出来上がったものは新房さんに大ウケで一安心だったとか。 ここで、スペシャルゲストとしてシリーズ構成の高山カツヒコさんが登場(ナレーションは千葉繁さん)!高山さんは今回の参加・登壇にはあまり乗り気ではなかった(監督より目立ってはいけないと思っているため)。けれども、参加しないことを酒の席でのじてつさんが新房さんにチクり、新房さんから高山さんに直電が入り、出ることになったとか・・・。 ■高山さんがシリーズ構成となった経緯や、「それ町」の感想など ・高山さんの元に「それ町」がいった経緯は、シャフトに行ったときに久保田社長に「次コレだから」と渡された。以上。 ・高山:「(原作を読んだ感想は)面白かった。日常の空気感がジワッとくる感じ」→ のじてつ:「抽象的ですね」→ 高山:「言葉にするのは苦手。文字なら書けると思うんだけど・・・」 ・石黒先生は、本読みで自分のマンガのセリフがみんなの前で読まれるのが恥ずかしかった。しかも何年も前の1巻の内容を・・・。 ・のじてつ:「脚本にするのは難しかったですか?」→ 高山:「普通。」 けれども、アニメでは原作の隙間を埋めるように多少肉付けされている。というのも、コミックではコマが変われば次のコマで一気に違う情報を与えることができるけれども、アニメではそれができないから、その隙間を埋めるように肉付けしている・・・という感じで高山さんがマンガ原作のアニメ化に関する手法を説明。 ■TBSアニメフェスタで放送された話について ・TBSアニメフェスタで見たのが2話。監督が2話を先に流して本放送では別の話を1話に流して驚きを与えようとした。そして2話を先にストックとしてあった方がスケジュールに良いと思ったけれど・・・(そんなことはなかった)。現在、シャフトにストックは・・・あると思う。。。 ・けれども、石黒先生が自身のブログでTBSアニメフェスタで流したのは2話だとバラしてしまい、今でものじてつさんに色々と言われる。 ■「それ町」とシャフトについて ・「それ町」のアニメ化は新房さん×シャフト制作が前提。逆に言えば、シャフトでなければアニメ化はなかったと思われる。 ・石黒先生はアニメ制作会社をジブリとディズニーとシャフトくらいしか知らない。 ・シャフトの久保田社長からのメッセージが届いたけれども、なぜか文の最後には「ゲソ」がついていた。 ・「侵略!イカ娘」の制作会社ディオメディアはシャフトで原画などをやっていた人が社長。 ■エンディングの歌録り ・エンディングの歌録りは2話のアフレコ後(TBSアニメフェスタで上映された2話が最初のアフレコ)だったので、矢澤さんと白石さんは未アフレコでどんな風に歌えば良いのか困った。矢澤さんのイメージはなんとなくあったけれど、白石さんのキャラがどう喋るのかイメージできず、色々な人に電話をしたりして聞いたとか。 最後にはまだ言っちゃいけない話もポロッと出かかったものの、寸止め。石黒先生が「大概黙っていた方が良いのです」なんてことを言ったところで第一部は終了。休憩を挟んだ後に第二部へと移っていきます。 <第二部> 第二部ではキャストさんのコーナーへ。司会は引き続きのじてつさん。第二部の出演者は・・・ ・小見川千明(嵐山歩鳥役) ・矢澤りえか(紺双葉役) ・白石涼子(針原春江役) 登場して早々にメニューを頼みまくる面々。なかなかカオスな感じでした。そして、辰野俊子役の悠木碧さんから のビデオコメントが上映されました。「笑いで日本を盛り上げていけるように~」なんてことを言っていましたよ。そして、第二部が本格的にスタート。 ■本物メイド術を学ぼう 第二部は「―本物メイド術を学ぼう―」ということで、元秋葉原メイドのフライングドック・田尻さんが登場してメイドカフェのメイドさんのやるようなことを3人がやっていき、誰が一番良かったかを判定する~なんて企画をやっていきました。最初は一人づつが「お帰りなさいませ。ご主人様」を披露して、白石さんが勝利。 ■美味しくなる魔法 美味しくなる魔法「萌え萌え~キュン♪」のようなのを3人がそれぞれ自分で考え、披露するというけっこうな無茶振りへ。 白石:「(うさぎの真似をしながら)ピョン×10 美味しくなーれ バキューン」 矢澤:「(忍者の真似をしながら)ニン×? ~(なんて言ったか忘れました。すみませんw)」 小見川:「(猫の真似をしながら)ニャー ちゅっ☆」 これ、客も一緒にやらされたんだぜ?とんだとばっちりだろ…?小見川さんに至っては客をステージ上まで上げる仕打ち。まぁステージ上に上がったひとは喜んでいましたが(笑) ■オムライスにケチャップで描く オムライスにケチャップで描く企画へ。オムライス判定人に、なんと荒井和豊役の桜井敏治さんが登場!アニメのキャラ(クリーニング屋)と似てる・・・!さて、矢澤さんは惨劇の後みたいなウキさんを描き、白石さんは好きなペンギンを描き、小見川さんは鎌(オマエノタマシイイタダクヨ!)を描き、判定で白石さんが勝利。その後は声優さんが描いたオムライス争奪ジャンケン大会が繰り広げられましたとさ。自分は後ろからジャンケンせずに見守っていましたがね(笑) そんなこんなで第二部終了。ケチャップで描いたりジャンケン大会あったりでかなり時間が押していたらしく、休憩わずか5分で第三部へ。 <第三部> 小見川さん・矢澤さん・白石さん・高山さん・田中さんが登場し、第三部へ。司会は言うまでもなくのじてつさん。のじてつさんの名司会っぷりが光った第三部でした(笑) ■第一話の生オーディオコメンタリー ・アバンの脚本は7稿くらい練った。 ・サブタイの部分は尾石さんのデザイン ・オープニングでたっつんは指で「めいどっ!」とやるやつが出来ていない。それについては2話の放送で・・・。 ・オープニング後の歩鳥のセリフはオーディションでやったセリフ。 ・喫茶店が夕景なのは石黒さんからの依頼。 ・合間に挟まるジョセフィーヌのセリフは新房さんからなかなかOKが出ない。50くらい集まった案を持って行って、OKが出るのは10くらい?なのでまだまだチャンスはある!とのこと。 ・歩鳥が先生に1=0について怒られてるあたりのシーン。影の移動が謎だったけれど、田中さんが亀山さんに聞いたところ「野暮な質問だよ」と言われたとか。 ・喫茶シーサイドのモデルは下丸子にある「アルプス」という喫茶店。アニメ内でもカウンターの上に石黒先生の色紙が飾られているのでチェック! ・発光体はしょうがなかった。会社の方針。 ・「アルプス」本家のトイレは和式。 ・格言のマーチンブラックストーン=石黒正数から英語でもじったもの。最初はスタッフの名前を英語でもじって格言を言っていく・・・というような案もあった。 ・矢澤さんは初回からアフレコ現場に来ていた。 ・「紅茶」という単語がやけに好きな新房監督。なのでセリフの言葉尻にもやたら「紅茶」という単語を加えているのでチェック! ・高山さん曰く、ペプシNEXが一番膨らむとのこと。そしてコーラを温めると炭酸が抜けてしまう(後に石黒先生が実体験に基づきそれを否定。先生はコーラを飲めないのにわざわざ買ってきて実際にやってみたらしい)。 ・1話なので杉田(智和)さんは控えめ。 ・杉田さんの長台詞に対して小見川さんが「長い」とアドリブを入れたのが採用された。 ・エンディングの演奏シーンは4人それぞれの動きを別の原画マンが描いている。 ・提供での「シーサイドの歌」はROUND TABLEが歌っている。 ■櫻井孝宏さんからのビデオレター ・ウキ役はオーディションだった。 ・おばあちゃんやをやっている時の他の人の何とも言えない視線がたまらない。 ・コメントの最後に小見川さんへ「この後面白いこと言えよ!」と無茶振り。→ 「おばあちゃーん!」と叫んで無茶振りに対応しきれなかった小見川さん。 ・小見川さんは櫻井さんをおばあちゃんと呼んでいて、櫻井さんはメールなんかで「おばあちゃんより」と書いてくるらしい。 ■ウキ役について ・高山さん曰く、櫻井さんの骨格がウキに似てきてる。 ・オーディションでは新房監督が候補に櫻井さんを入れてみた。 ・櫻井さん自身は最初思い出作りとしてオーディションに参加していた。 ・男の人がおばあちゃん役をやるのは、「いじわるばあさん」を例に挙げて、ラストにギャフンとなる場合に男の役者だと毒消しになる。それを意識した感じ?そして櫻井さんは非常にハマリ役だった。 ■アンケートによる質問からのトーク ・小見川さんによる悠木さんの真似。「足がこうなの!」と言いながらつま先を内側に向ける。そうやりながらアフレコしてるとか。 ・アフレコはマイク4本で行われており、真ん中2本が低めで両端が高め。センターに悠木さん。 その後は番宣・CD・DVDの告知。DVDの特典には「それキャメ」の特別版が収録されているとか。無駄にいいカメラで撮影されており、HDで録ってるんだとか。Blu-ray化も可能!11/12に「それてもロフトは廻っている」の2回目開催が告知。それに留まらず、4ヶ月連続で第二金曜にこのイベントが開催されるとか。これは本気だ・・・! その後はプレゼント抽選会が行われ、豪華な商品の数々が!まぁ、当たりませんでしたけどね(笑) ヤフオクへの流出対策に、ちゃんと名前を書かせていたのはさすがだと思いました。 そして出演者から一人一言づつあってイベントは無事終了!個人的にはアニメ作品に関する濃ゆい話が聴けた第一部と第三部の生コメンタリーは非常に面白かったです!高山カツヒコさんは、パイプでタバコを吸っていて「おぉ…」となってしまうような貫禄がある渋い御方でした。あんなオジサマになりたい!そして相変わらず田中さんは全開で、ロフトプラスワンのイベントには田中さんのちょっと危ない発言がなくてはならない気すらしてきます。田中さんによるエコロジ・ゆま氏への発言もあったりしてわかる人には面白かったと思います。そんなわけで、非常に満足なイベントだった・・・と言いたいところなんですが、イベント終了後に「それ町」の公式ツイッターで気になる発言が。。。 http://twitter.com/kissaseaside/status/26759359250 http://twitter.com/kissaseaside/status/26759934295
なんと無銭飲食。しかも、声優が出ていない第一部ではスタッフトークを聞かずに関係ないことを大声で喋っていてやたら騒がしかったあの座敷周辺の人だとか。そう、ジャンケンで途中まで後出ししてケチャップオムライスをゲットした人がいたあの座敷の人々です(笑) 誰がそういうことを行ってしまったのかはわかりませんが、せっかく内容は良いものがだったのに、こういう後味が悪いことになるとなんとも言えない気持ちになります。イベント中には騒いで周りの人が不快だった、と言っている人もいたくらいですし、こういうのは自重してもらいたいところですよね。。。こういったロフトプラスワンのイベントではアニメが好きな人が集まって、送り手と近い距離で話が聞けるのが魅力だと思うんですが、こういう無銭飲食という行為はそういった場を自分たちで閉じようとしてしまっていると思うんですよね。 イベント内容自体は非常に楽しいものだったのは紛れもない事実なのです。アニメに関する貴重な裏話も聞けましたしね!けれども、こういったことが起こると参加者としてもなんだか寂しいものがあります。是非とも忘れていたんだということを信じて、しっかりと会計を済ませてもらいたいと思う次第です。 では、今回はこの辺で~。もしお気を悪くされてしまったら申し訳ありませんでした。 ※追記 http://twitter.com/kissaseaside/status/26830418099
無事支払いがあったようで、とりあえずは一安心です。 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]()
テーマ:それでも町は廻っている - ジャンル:アニメ・コミック |
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