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「『紅 kure-nai』トークライブ&上映会」 レポ&感想

『紅 kure-nai』トークライブ&上映会 @新宿ロフトプラスワン


に参加してきました!



そんなわけで早速、今回のイベントのレポです。毎度のことながら箇条書きで申し訳ありません。そして、今回は監督の発言を中心にまとめているので、声優さんのファンの方はちょっと物足りないかもしれませんがご了承下さい。


<第一部>
前説&司会には集英社の篠崎真哉さんが登壇。そのままOAD第1巻の上映会が行われ、終了後には篠崎さん+升望さん・新谷良子さん・松尾衡監督・大好誠さん(集英社)が登場。「紅」に関するフリートークが展開されていきます。

■出演者登壇と今日の意気込み
・開場後、外は土砂降りになった。新谷さんが雨を連れてきた!
・新谷さん、ロフトプラスワンにお帰りなさい!
・新谷さんは今日、歌うんですよね? → 怒られる!

・飲みすぎないように頑張ります!(升)
・終わるまでに雨が止むといいな(新谷)
・新谷良子のファンです!(監督)

■役者さんの話やアフレコの話
・アフレコでは「普段の新谷で!」とお願い。ファンは普段の新谷を知らないんだよ。おやじくさいんだけれど、たまに見せる乙女なところが面倒臭い。ただ、彼女に出会わなければ夕乃は描けなかった。彼女みたいな人間はこれまで避けてきたから。
・真九郎・夕乃・環・蓮丈の役者さんは指名。
・監督曰く、銀子はたまに見せる可愛さ。夕乃は押し付けがましい可愛さ。
・この作品において、広く役者を知ることは放棄している。けれど日常会話が多いから今回はそれでいいかな、と。
・プレスコだからもちろんセリフが切られることはある。切られたことに文句を言っていたのは・・・
・升さんは、銀子は自分らしくて良いと言われ、それを信じてやった。アフレコ当初は違うなどと言われたけれど、結果的には監督の思う銀子が出来上がった。
・監督はあおちゃん(悠木碧)とは合うけど沢城みゆきとは合わない。彼女とは考え方が違う。けど仲良し。
・あおちゃんは本当に可愛い。ただ、最近聞いてるとだんだん大人になってしまっている。小さい子を使うと1・2年で声が変わってしまうのを直に感じた。だから現在は監督の理想と変わってしまっていて残念ではある。ちなみにロリコンではなくてアオコン。
・ルーシー役の富坂さんは現在沖縄にいる。ちょっと寒い時期にアフレコで東京にやってきて、物凄く服を着込んでいた。
・リンはOAD2巻でさらに可愛いことになってる。植田さん自身が驚いていたのでは?ちなみにアフレコでは植田さんの服が・・・
・テレビシリーズのラストで蓮丈が紫を膝に抱えていたのは、そうしなければ1フレームに収めることができなかったから。
・新谷さん的にはテレビでもっと銀子と絡みたいと思っていたから、それがOADでは叶った。
・OAD1巻のプールで夕乃のおっぱいがやけに揺れてたのはアニメーターのアドリブ。

■設定のキャラ表の話とか
・設定にあるキャラ表のキャラのポーズを真似して升さんがポージング。新谷さんがその後なぜかアイドルポーズする流れに。
・石井(久美)さんにお願いしてるのは、キャラの成り立ちとか性格がわかるポーズをキャラ表に描いてくれと言っている。
・OADではテレビシリーズで役に立ったアニメーターをチョイスして、その中でスケジュールの都合がついた人にやってもらった。理想は、短編だから1話に1~2人くらい。
・(キャラ表のリンのポーズがありきたりなのを見て)まだ石井さんがキャラを掴みきっていないから。
・切彦は可愛い声と凄んだ声にあまり解離がないから高橋(美佳子)さんを選んだ。凄むと声が変わってしまう人が多い。誰だよ!と。
・松尾監督は年の頭に高熱を出して大変だった。身体がまったく動かなくて、もしテレビシリーズの監督をやっていたら降りていたくらい。
・監督は新谷さんのライブで「crossingdays」を聴くと泣きそうになる → ビジネストークだった!
・ライブだと光るやつ途中で変えるんだよね?事前に言ってもらわなきゃわからないよ…。
・二次元には興味ない。だから監督がアニメを作る上ではいつも別の角度からアプローチしていこうと心掛けている。


<第二部>
第一部の出演者+ポニキャの高取昌史さんが登場。松尾衡の魅力に迫る第二部!ということで、篠崎さんお手製のサイコロや会場からの質問を中心にトークが進んでいきました。

■「紅」の舞台と番宣
・大久保を舞台に選んだのは、かの地の息苦しさとか狭苦しさ、古いアパートが残っている、道が狭い、空が狭い、新宿が見える…などの理由から。一方、九鳳院は空が広かったりして一見開放的に見える。ただ、五月雨荘のように対比させることによって狭くても楽しいところはある、という印象を紫に持たせるようにしたかった。なので原作にはある五月雨荘の庭もアニメでは排除した
・監督はCMに出てた黒人に大久保で話しかけられた
・ああいったCMになったのは、単純にアニメのところにナレをつけるような手法ではなく、こういったCMを提案してくれるのが嬉しかったので乗り気になった。ならば監督自身一肌脱ごう、と。

■松尾監督と遊園地
・新谷さんが「紅」のキャラで一緒に舞浜に行くとしたら・・・一人がいい!

…監督のお茶目な一面が見れたりしたお話が続いたのですが、なんとなく監督像的にあんまり書いちゃいけないような気がしたので省略。ただ、監督はあおちゃんが大好きだということだけはしっかり伝わってきました(笑)

■松尾衡が思う役者像
・「役者」と呼んでおり、「声優」と言うのは迂闊である。
・必ず想定しているものから違うアプローチをできる準備ができている人が良い。演出家の希望に答えるのが役者である。
・「RED GARDEN」のオーディションで新谷さんと大喧嘩したのは有名な話。
・プロデューサーの篠崎さんは、最初のアフレコの前に「このプロジェクトにはいくら(~円)のお金がかかっています」と言う。プロジェクトの一端を担っているわけであるし、役者さんにはそれを知った上でアフレコに臨んでもらいたいと思っている。

■松尾衡と音楽
・音楽担当との人とは2時間くらいの打ち合わせで終わってしまうことが多いけれど、村松健さんと千住明さんだけは時間をかけて色々なアプローチをすることができた。
・テレビシリーズのミュージカル回で、新谷さんはアカペラというBGMがない中で音を外して歌が下手だというのを表現するのがとても難しかった。監督自身も歌が上手い人にそんな役をやらせるのは…と悩んだ部分もあったけれど、音楽の村松さんが「上手いから外せるんだよ」と言ってくれた。

■出演者の私生活
・身の回りの非現実的なことは観察しようとしている升さん。
・風呂の中でドラマCDを聴いている新谷さん。
・監督は「RED GARDEN」の制作中に視力が落ちた。メガネをかけはじめたのは「紅」から。

■松尾衡の絵コンテ
・学校の外観とか校名とかクラスとか映るけど、そんなの見たい?それだけで2~3秒はかかるけど、それならもっと見せ場で多く時間を取った方がいい。どうして必要もなくそんなことをするかと言うと、そうすることによってコンテの人が楽をしてるから。もちろん、状況説明に必要なときもあるけれど。
・会話シーンでも、セリフのここぞというときにアップすればいい。切ればいい。切る必要がないところは切らない。そうなると、長い1カットを担当するアニメーターは大変になるけれども、カットの秒数が多い分お金を払うようにすれば良い。それくらいはお金をかけるべきである。
・「紅」のプレスコ時、「アップになったときは意識して喋ってくれ!」と言っていた。

■出演者の大切なもの
・周りで支えてくれる人(升)
・運とご縁(新谷)
・あおちゃんからもらったシャープペン(監督)

最後に一人一言があってイベント終了。
この最後の一言で、松尾監督が今 敏監督に関しての話題を持ち出してきたときには何か熱くこみあげるものがありました。監督が真面目な話をすると、会場の空気がスッと締まったようになるのは流石だと思いましたね。松尾監督が松尾監督である所以を実際に肌で感じた気がしました。

そして最後には「紅」OAD2巻で1本コンテを切っている柴田という若手アニメーターには注目、とのこと。もしかしたら、その方が松尾監督の演出論を継承していく人物・・・となるのかもしれません。あくまで想像ですがね。そして松尾監督も「柴田」という名字しか知らないらしいですが(笑)

そんなわけでレポは以上です。
本当はもっと濃いトークがなされていたのですが、さすがに書くと危ない気がしたので自重しておきました。ただ、「紅」という作品だけに止まらず、松尾衡という人物のアニメに対する考えとかが聞けて本当に良かったです。あんまり口外できるものではないけれど、口外できるような内容じゃないからこそ嘘偽りの無い本音なんだろうなぁ…と。新谷さんも言っていましたが、二次元に興味がないと言いつつも、アニメが大好きなんだと感じました。だからこそ、監督なりの考えをしっかりと貫き通そうとしているんでしょうね。松尾監督が厳しい人に見えるのはそういう部分からなのかもしれません。いや、実際にアニメに対しては厳しいんだと思いますが、それだけアニメに対して真摯に接しているんだと感じました。そして、今回のイベントを通して良い人だなぁ…と改めて感じました。

声優さんに関してももっと取り上げたかったのですが、今回のイベントで松尾監督の話があまりにも濃すぎて(笑) 本当に申し訳ないです。けれども、このレポをきっかけに松尾衡監督の考え方をお伝えできれば嬉しくおもいますし、見たことないという方は監督の作品に触れるきっかけとなれば嬉しくおもいます。テレビシリーズの「紅」は非常に素晴らしい作品だったので、私も自信を持ってオススメします。

ではでは、今回は以上です。
これ書いちゃ問題あるだろ!などあったら早急にコメントをいただければ削除しますので拍手・コメント欄からご一報下さい。

本当に中身が濃く、楽しいイベントでした。


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この記事のコメント

紅のトークイベントで悠木碧は1人でポケモンの話もしていましたのでしょうか?教えて下さい。
2010-09-23 Thu 20:21 | URL | しょう #qoLMz.1o[ 編集]
残念ながら、悠木さんは会場に来られていないのでポケモントークを聴くことはできなかたったですね。今回のイベントでは、彼女の名前は話題に出ただけなのです。

ご期待に添えることができずに申し訳ありません。
2010-09-23 Thu 21:49 | URL | サンキョー #9fpR9nnU[ 編集]

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