Welcome to our adolescence.

けいおん！！　第17話「部室がない！」

脚本：吉田玲子　絵コンテ：石原立也　演出：石立太一　作画監督：植野千世子　楽器作監：高橋博行


“流浪の民・軽音部”の行き着く先とは…

当たり前がなくなった軽音部は、さながら流浪の民。
そこで新たな挑戦をしていくけれども上手くはいかず、結局は安住の地に戻ることに。
しかしながらその旅は、当たり前であることの大切さに気付かせた。
そんな、「当たり前なことの大切さ」に気付かされる回です。

そして、新たな挑戦から生まれたものも…


先週の予告で、軽音部の象徴である部室がなくなったら軽音部はどうなるのか…なんてことを考えて楽しみにしていましたが、結局落ち着いたところは「部室があるからこその軽音部」というわけでしたね。
部室以外で演奏しようと思っても、ことごとく上手くいかなかったのはまさにそうですよね。

当たり前である上、部室の利便性ときたら…。
いや、その部室を自分たちの楽園としながら軽音部は生活してきたわけです。
そんな軽音部が他のところで活動できるのか？と考えてはみるものの、ちょっと考えればそれは厳しいだろうなぁ…というのはすぐにわかることですよねｗ
やはり部室があってこその軽音部なんだと再認識させられた回でした。


当たり前のことというのは部室の件だけではないですよね。
例えば、歌詞作り。
いつもは澪が行ってきているものではありますが、いざ他の人が書こうとすると難しい。
澪の歌詞には色々言いつつ、何だかんだで彼女はすごいのだ！ということなんですよねｗ
澪を見直すー…なんて描写があっても良い気がしましたが。。。

そして、憂が風邪をひいて寝込んでしまいます。
これもわかりやすく日常の欠如ですよね。
唯にとっては当たり前となっていた憂が何も出来なくなってしまう…。
それを自らで乗り越えようとするところに唯の成長が描かれていました。

そして、部室が使えなかったことから挑戦した新たな「歌詞作り」が、唯の成長と結びついて軽音部にとって新たなものを生み出すことになります。
単純に、やっぱり軽音部は部室がないと軽音部じゃないよねー！…ではなく、いつもと違う立場に置かれたからこそ生まれたものがあって良かったと思いますし、成長している彼女たちに「軽音部は部室がなければ何も出来ない。当たり前の大切さに気付かされた！」というだけの“停滞”を描くだけのような回にならなかったのは、「前進している」ことを明確に表現していてさすがだと思いました。
まぁ停滞のみを描くのも、一つの軽音部らしさと言えばそうだとは思いますがねｗ

そんな、当たり前のことに気付かされたと共に、軽音部の新たな前進を見せた回なのではないのでしょうか。


さりげなく、「動物に走ったときは不調なんだよ」…と、
りっちゃんによる澪のことはよく知ってるぞアピールが素敵でした(笑)
次回は澪の回で、嫌がる澪へりっちゃんがどうアプローチするのか楽しみです。
律澪回の予感…！


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