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学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD　第3話「Democracy under the DEAD」

脚本：黒田洋介　絵コンテ：宮繁之　演出：室谷靖　作画監督：井上英紀　作画監督補佐：中野涼子　総作画監督：田中将賀


紫藤の存在がなかなかいい具合で混沌を招いてくれていってます。
ウザいことは目に見えて明らかなのですが、ゾンビという外部的な要因だけでなく、人と人との関係…という内部的な要因からも崩壊していきそうな影をチラチラと見せてくれるのはストーリーとして面白くなります。

紫藤が言うことも真っ当だとは思うんですけどね。
一般的にはリーダー的な引っ張っていく人間が必要なのは明らか。
彼がリーダーに立候補したとき、一般生徒達がそれに賛同したのは、まさに極限時においてリーダー気質がある人間に頼りたくなる…という普通の人ならば当然の心理だと思います。

どちらかと言えば、主人公組がどこか異質な存在だったのかもしれません。
変に冷静だったり、変に技術を持っていたり…。
そういう異質な存在が集まったからこそ、これまで変にリーダーというものを立てなくても上手くやってこれているのかもしれません。

しかし、モブ生徒たちは何の異質さもない一般人。
それはリーダー気質のある人についていきたくなるのは当然です。
そういった部分での行動の描写とかは、なかなかしっかりしているなぁ…という印象です。

なぜバスの中であの男は孝に対してキレたのか？
…というのも不明瞭なわけですが、この状況下だからこそ不明瞭なわけです。
あの状況下で、その言動に説明を求める方が難しいのかもしれません。
なんとなくイライラしたから。なんとなく腹がたったから。
それ以上でもそれ以下でもない気がしますね。
今後も、よくわからない言動をする人間が現れてくる気がしますが、この状況下なら仕方ない気がします…。

まぁ話が逸れてしまいましたが、紫藤の登場がいい感じなのです(笑)

そして、麗が紫藤を嫌う理由がわからなくもないですが、あの嫌いようは異常。
そうなると、やはり過去に何かあったんだろうなぁ…と。
今後、紫藤が元で引き起こる更なる混乱と共に、そんな部分が明かされるのも楽しみにしたいと思います。

しかしながら、ゾンビによる混沌と桜の花びらはどこか対照的な感じもしますね。
桜の花びらが散るのは、どこか儚くも美しさがあります…。
どこか醜く必死に生きようとする人々への、桜の花びらによるせめてもの美しさ…なんでしょうか。


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テーマ:学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD - ジャンル:アニメ・コミック