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オオカミさんと七人の仲間たち　第3話「おおかみさんうさぎとかめの醜い争いに巻き込まれる」

脚本：伊藤美智子　演出：秋田谷典昭　演出助手：高橋健司　絵コンテ・作画監督：田中宏紀　作画監督補佐：柴田志朗、冨岡寛


今回は「ウサギとカメ」のいわゆる“イソップ物語”にちなんだお話。
いや、体面だけであって、ストーリーは全くもって違うものでしたけどね。
カメだけでなくウサギも努力をしていましたし。
ま、お互いに相手を貶める努力ですが(笑)

そして、結果としては「１票の重み」を知ることになった乙姫。
「１票の重み」とはなかなか時事的なネタになっているじゃないですか…。
意味合いは全然違いますけどねｗ

どれだけの人を振り向かせるか…ではなく、誰を振り向かせるか。
そんな大事な部分を忘れちゃいけないわけですよね。
今回乙姫が勝てたのは、それを気づかせてくれる仲間がいたこと。
この仲間達がいなければ、美々共々共倒れとなっていたことでしょう。
依頼とは言え、貸しを一気に使ってまでそのことに気づかせてくれた御伽銀行のメンバーは、やはり素敵な仲間たちで素敵な機関なわけなのです。

って、なんだかんだで御伽銀行って良い人機関じゃ？
…と思ったけれども、今回はなかなか黒ーい活動も行っていましたね。
依頼のためなら相手を貶めることも厭わない。
…そんなところに恐怖機関の片鱗を見たような気がします。
とは言え、一応は主人公たちの機関であるため、あまり黒くなりすぎないように注意して描かれているんだとは思いますが。

「折角貯めた貸しを、惜しみなく使う――」
貸しを使うところを描いて下さいよ！(笑)
…というか最初はそんな部分に期待していたんですがｗ
過去に依頼で登場したキャラがどんな風に貸しを返すのか。
そんな部分を描くだけでもけっこう面白くなる気がするんですけどねぇ。

とりあえず、乙姫＆太郎の当番回で、太郎もただのタラシってわけじゃないんだよ！
…というのが見ることができた回なのでした。
非常に爽やかな締めで良かったです。


今回ナレーションはなかなか控え目で個人的には好印象。
キャラ同士の掛け合いも面白いものが多く、個人的にはこういう方が好みではありますね。
キャラがセリフで規制音を入れるのは遊び心があって面白かったですｗ
ただ、ナレーションが減ることによって凡作になってしまう…なんて言われてしまったら返す言葉もありませんが。。。

今回の作監はもはや知らない人がいないであろうところまで有名になっている田中宏紀氏。
かなーり手を加えているようで、全編通して氏の特徴が出ております。
左右に肩を揺らす歩き方や、フニャッとする髪のゆらぎや線の多さ。ちょっと大げさな予備動作とポージングなど、見ていて氏だとすぐにわかってしまうものばかり。
前回の作監・冨岡さんも最近は髪のゆらぎなどが田中さんに近い傾向がありますが、改めて氏の仕事を見るとやはり強烈です。
ここまで3話はなかなか素晴らしい作画を見せてもらっているため、今後も非常に楽しみなのでございます。


〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕





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テーマ:オオカミさんと七人の仲間たち - ジャンル:アニメ・コミック