「迷い猫オーバーラン!プロデューサー会議(仮)」 レポ&感想2010-05-30 Sun 23:27
「迷い猫オーバーラン!プロデューサー会議(仮)」
いや… 「迷い猫オーバーラン!スペシャルナイト ~俺達は迷い猫!~」 に参加してきました! 話題の迷い猫のプロデューサー陣の話が聞けるということで、楽しみにしておりました。 ![]() イベントの司会進行は、お馴染み川瀬さん。 「巷で話題の…色々叩かれっぱなしの…」と自虐トークを交えつつ登場。 その後、集英社の篠崎さん、フロンティアワークスの木村さん、BS11の大和田さん、クロックワークスの…えーっとお名前は何でしたっけ? とりあえず、冒頭はその5人が登壇してスタート。 (中山プロデューサーは12話のダビング中らしく、前半は不在) あっ、クロックワークスの方は「ブレイクブレイド」の宣伝だけをして即帰られましたw ■迷い猫というアニメについて ・川瀬Pはあくまでサポートの立場で、あまりガッツリ絡んではいない ・原作と大きく違うのは「メディアの違いを楽しむ!」ため? →言い訳が始まったよーと川瀬さんに釘を刺される篠崎さん ■各話監督制について ・各話監督制を言い出したのは川瀬さん →原作を読んで、キャラが皆生き生きとしていた。それぞれを活かしていきたかったから…(?) ただ、「出来るわけねー」と思っていた ・最初は「総作監つけろ!」と川瀬さんは言っていた ・各話監督制を決断するまで、3~4ヶ月かかった ■次回予告鑑賞会 1~8話までの次回予告鑑賞会。連続で見ると、これまた面白かったw ・サンジゲンさんが徐々にコツを掴んできて、面白いことになってきている ・アフレコは絵が出来上がる前に録り終えていた。プレスコに近い。というか台本がペラいA4の紙 ・佐藤・鈴木のキャスティングはその名字と同じ名字の声優さんにお願いしようとした。佐藤はあっさり見つかったけれど、鈴木という声優さんは意外といなくて困った。そこで、新井さんのスケジュールが空いてるということで決まったらしい ■各話ごとのお話 第1話・・・監督:板垣伸 ・ ・BLACK CATの時にも一緒に仕事をした篠崎さんが板垣さんを1話に推した →1話目のプレッシャーに耐えられるから ・電話が長い 第2話・・・監督:八谷賢一 ・魔法少女モノみたいな可愛らしさを出したかった ・板垣さんの1話の次で大変だったと思う ・監督が違っており、ここら辺で「おやっ?」と思う人もいたのでは? ・各話監督制をいつ告知するのか、そのタイミングにも悩んだ ・なぜか大きい希のおっぱい 第3話・・・監督:平池芳正 ・最初、通常の尺の1.5倍のシナリオがきて、そこからまとめるのに苦労した ・篠崎さんはエンディングの映像がいつもと違うのをV編で初めて知った →エンディングの絵は監督がオーダーし、現場も「描きたい!」とノリノリだった 第4話・・・監督:大地丙太郎 ・「大地さんだな!」 ・卓球のシーンで視聴者に手抜きって言われてびっくりした。今の子はあれを手抜きと受け取るのか。あの間がたまらないのに ・セリフは、大地監督が自らの声でガイドを作ってきた。こんなことは大地監督しかできない ・さらにでかくなった希のおっぱい(原作ではスレンダーな設定なのだが… 第5話・・・監督:福田道生 ・いい話。いい話って全部原作の話じゃね? ・とある役者さんが演じていて涙を流していた ・キャラの作画は、絶対論で可愛いかどうか… 第6話・・・監督:池端隆史 ・池端監督=ヒゲのおっちゃん ・業界用語を使ってるなど、余計な部分のディテールにやたら凝ってる ・「あのねー、川瀬くん…」 ・なぜ希がセンターなのか? →荒ぶる鷹のポーズをしてきたからなのでは? 第7話・・・監督:久城りおん ・すごい設定の量 ・1話から本当に見たいと思った ・アフレコに行ったら内海さんがいてびっくりした 7話については、中山Pの到着後に詳細が語られます… 第8話・・・監督:小野学 ・小野さんとやるのなら(「咲」なのではないかと思った)! ・ちゃんとジェンガを出してるタカラに電話して「商品名出してないから大丈夫ですよね?」と確認をとった ■伊藤かな恵登場! サプライズゲストに伊藤かな恵ちゃんが登場で会場が歓喜の渦に! ・キツイセリフも多く、踏ん張ったりバタバタしながらアフレコをしている ・文乃は、最初キツイキャラかと思っていた ・岡本くんは「(巧というキャラが)自分と近いから演じていて楽しい」と ・オープニングは、曲を渡されるときに「大変だけどゴメンネ」と中山Pに先に言われた ・演じていて面白かった・良かった回は第9話。キュンとする。心を感じて欲しい ・好きなセリフは「2回死ね!」 →その場で、生での「2回死ね!」が聞け、会場歓喜 ・毎回、アフレコの頭で監督の紹介があり、毎回が1話のようで気が引き締まる そのまま前半は終了で休憩へ。 後半は中山プロデューサーや原作者の松先生も登場し、よりディープなお話が聞けることに… ■中山P登場で「7話」について 中山Pが一人で登場し、7話がいかに大変だったか…という話に。 ・まず、(やるにあたって)根本的に色々なものが足りない! ・曲は、ジェネオン作品なら福山(芳樹)さんに頼むしかない! ・エンディングは中山Pが考えていたのと違い、尺が丸々余ってしまった→困った→川瀬さんが「EDも新しく作っちゃえばいいじゃん」と→某ラジオの構成をやってる三重野さんに「まだ歌ってる?」→三重野さんが「歌う歌う!」とノリノリ→残り数日しかない中「銀河が~」とかいう感じで漠然とそれっぽい曲を依頼→作り上げてしまう三重野さんすごい! ・7話だけでも新規のBGMを11曲用意 曲だけ挙げてもそれだけ大変だったようです。 ■DVD/BD第1巻特典映像上映 ・映像特典の監督は菅沼栄治さん ・監督は12人いると言ったけれど、PV制作のあおきえいさん、映像特典の菅沼栄治さんを含めれば14人になる …映像特典ですが、相変わらずジェネオンは病気でしたw ■アンケート結果 ・会場内での各話の人気投票。1位:7話、2位:1話、3位:8話。 ・会場内でのキャラ人気投票。1位:希、2位:文乃、3話:千世。 ■会場からの質問コーナー 事前に会場からとったアンケートに答えていくコーナーに 「各話交代制という特異なスタイルをとっているが、それについて悪かった点と良かった点は?」 悪かった点… ・総作監は入れるべきだった →キャラ案は8種くらいあった。中にはガイナっぽいものも。その中で原作に一番近いのを選んだ。(キャラ案はもちろん匿名) 良かった点… ・毎話新鮮 ・毎話の監督は1本だから、その1本に全力を注いでくる →当然、毎話フェア。予算も毎話一緒 →その1本で監督自体が評価されてしまう。そんな中でもこの企画を受けてくれた監督さんには感謝している ・話題になる! →娘Typeではピンナップの評判良し 「各監督からのオーダーで大変だったことは?」 ・キャストと音 →新規にBGMを用意して欲しいと依頼されることもあった。高木隆次さんが非常に頑張っている ・「各話演出とどう違うのか?」と色々な監督から聞かれた →基本的に話を次回へ繋ぐことは考えなくても良い 「各話監督の共通性は?」 ・ない。強いて言えば、全員が監督経験者。そして、良い意味で大人である ・最初は20人以上の候補がいた 「ストーリー的に苦労したキャラは?」 ・文乃。普通にやれば嫌なキャラになってしまうから 「キャラの立ち位置で気を付けたことは?」 ・いずれのキャラも特出させないこと ・巧に(恋愛的に)その気にさせないこと →ただ、監督ごとに巧の気持ちの解釈が違っていた 「ラジオにゲストは呼ばないのか?」 ・ゲストは呼べない →ゲストを呼ぶ分、高いケーキ代がかかる。経費で落とせない。 ・数字は好調とのこと ■原作者・シリーズ構成の松智洋先生登場 ・シリーズ構成として、1クールだったのに24本の話を用意。その中で原作の話は元々7本分だけだった ・各話監督制の話を聞き、「死ぬよ?」と言ったものの、「死ぬからやらせてください!」と ・シナリオチェックせずに絵コンテから見ている(?) そして、松先生も含めて再び質問の回答へ 「監督を変えている分お金はかかる?」 ・その分余計にお金は発生している 「原作で佐藤・鈴木の綿密な設定はあったのか?」 ・………。 「文乃・希のフィギュアはでるのに、千世のフィギュアは出ないの?」 ・千世は立体映えしない(元原型師・川瀬談) 「好きなキャラは?」 ・矢吹先生は千世 ・原作者だから答えちゃいけない気がする…と松先生 「7話のような変わった話は今後ある?」 ・乞うご期待! 「水島努監督はいつですか?」 ・あんなん出せませんよ! ・今後の監督のヒントは…50音の前の方が多い?名字がかぶってる? 「2期は?」 ・応援があれば! 「各話で思い入れのある回は?」 ・プロデューサー的に…フェアではないから放送が終わるまでそれは言えない 「キャストはどのように決まった?」 ・キャストはすごい人数だった ・主要5人(巧・文乃・千世・希・乙女)は一日かけてオーディション ・その他はテープオーディション(佐藤・鈴木は例外) 「キャラクターコメンタリーについて」 ・本当に大変。真似しようとしても無理!西尾(維新)先生は天才!…と松先生 「結局、全体の責任者は誰?」 書かないで!と言われたので、参加者のみの秘密…ということでw ■抽選 質問コーナー終了で、抽選会へ。 プレゼントは非売品のTシャツ。 当たった方はおめでとうございます! ■まとめ ・12話はうるっとくるお話 ・(BS11)は視聴者に優しい放送局を目指しています! ■松先生のお言葉 ・ただ作るだけじゃなくて冒険してくれている。 ・そもそも原作自体がGガンダム的に書いている ・アニメは見ていて楽しいことこの上ない ・冒険してくれてはいるものの、キャラはブレずにしっかりと描いてくれている。だから私にとっては大変原作ライクな作品だと感じます 最後の松先生の話は「おお!」となりました。 色々と騒がれてはいるものの、原作者の意見というのは非常に参考参考になりました。 そんなわけで、今回のイベントは非常に楽しかったです。 自虐はあったものの、やっぱり作り手は受け手が楽しめる作品を自信を持って送り出してるんたなー…と改めて感じました。 なんでも頭ごなしに否定するのは良くないですね。 こういうイベントに参加する度、そういう思いにさせられます。 いやー…でもこのイベントは全話の放送が終わってから是非やってもらいたかった! そうすれば色々比較しやすいですしね。 次イベントを行うときは、是非各話の監督を呼んでもらって色々なお話を聞いてみたいものです。 川瀬さん!是非よろしくお願いします! ![]() あっ!声優目当てで来ていたつくね軍団が周りに迷惑ばかりかけてウザかったんで、もうこの手のイベントには来ないでほしいと願うばかりです。 最後にグチを失礼しました。 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]()
テーマ:迷い猫オーバーラン! - ジャンル:アニメ・コミック |
この記事のコメント予想以上の分量のレポートでびっくりしましたw
イベントに参加された他の方の感想を見ても イベント自体は相当楽しかったようですね。 迷い猫は制作現場の話題には事欠かないでしょうし サンキョーさんのレポートを読むだけでも興味深かったです。 私個人の感想を言えば、 このような制作のお話を聞くのは面白そうだと思うのですが アニメ本編で監督の違いを楽しめというのは私にはちょっと無理なようです… ツイッター実況などを見ても評判はあまりよろしくないように見えますが 実際のところはどうなんでしょうね。 アニメ自体の感想まで書いてしまいましたが とにかくレポートありがとうございました! また覗きにきますw
2010-06-01 Tue 22:14 | URL | しゃうら #-[ 編集]
コメントありがとうございます!
>予想以上の分量のレポートでびっくりしましたw 自分もこんなことになるとは思いませんでしたw ただ、それくらい興味深いイベントだったので…。 >イベント自体は相当楽しかったようですね。 やっぱりこういう特異な作品の裏側というものは非常に気になりますしねw そういう意味では、裏側を知ることができて満足の内容でした。 >アニメ本編で監督の違いを楽しめというのは私にはちょっと無理なようです… こういう楽しみ方をできるのはごく一部ですからね…。大衆が楽しめる作品か?と問われれば、肯定はできない気がします。「監督の違いを楽しむ」というのも、本編が…であるから、という一種の逃げた先な気もしますしw >ツイッター実況などを見ても評判はあまりよろしくないように見えますが 評判は良くないとは思いますw ただ、こういうレポを見てもらって、作り手の誠意みたいなのが伝われば、ネットの影響で頭ごなしに否定している人々が多い現在の風潮を少しでも変えることがでるかなぁ…と淡い期待を寄せております。だからちょっと気合を入れて書きましたw >アニメ自体の感想まで書いてしまいましたが いえいえ。多くの方の感想を聞けるというのは嬉しいし、有り難いことです。 >また覗きにきますw 是非またいらして下さい! |
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