【映画】『いばらの王 -King of Thorn-』 感想2010-05-03 Mon 22:13
『いばらの王 -King of Thorn-』
原作:岩原裕二 監督:片山一良 音楽:佐橋俊彦 脚本:山口宏、片山一良 キャラクターデザイン:松原秀典 モンスターデザイン:安藤賢司 メカニックデザイン:山根公利 総作画監督:恩田尚之 制作:サンライズ 製作:「いばらの王」製作委員会2010 劇場版『いばらの王 -King of Thorn』公式サイト (※音声注意) 『いばらの王 -King of Thorn-』を見てきました。 ほとんど予備知識無しで観に行ったのですが、 思っていたよりも全然楽しむことができました! なぜ劇場なのか?と思っていましたが、劇場で見るべき作品だと感じましたね。 コールドスリープから覚めると、 いばらが発生し、モンスターが蔓延る施設へと変わっていた… コールドスリープカプセルセンターはどうなっているのか? どこからどんな怪物が襲ってくるのか? そもそもメドゥーサとは何なのか? この、なにもかもが分からない段階での恐怖や緊迫感はたまらなかったですね。 序盤~中盤にかけての展開にはゾクゾクしました。 この緊迫感こそ、劇場で見るべきだと感じた理由です。 一方で、終盤はわからないことが多かった印象です。 いや、単に自分の理解力がないだけなのかもしれませんが。 終わってみても、イマイチしっくりこないといいますか…。 『その致死率100%!』 と謳っていたので、メドゥーサの謎を明らかにすることが核になるのかと思っていたのですが、 その謎が中盤あたりで明らかになってしまったのには肩透かしを食らいましたね。 そして、物語の“結”の部分の怒涛の謎明かしではついていけず、 結局しっくりこないまま終わってしまったという…。 途中で一度外へ脱出したことが中途半端にカタルシスになったような気がします。 勿論、脱出したところで謎が明らかになっておらず、 さらに、現状を知ることになって絶望するわけですが、 苦労してやっとモンスターの蔓延る施設から脱出した …ということにどこか達成感を感じてしまったんですよね。 その時点でカタルシスとなったのが、見る側の気が抜ける要因となり、 ラストの怒涛の謎明かしに微妙な印象を受けてしまったのかもしれません。 これは、あくまで私自身の感じたことなので、悪しからず…。 原作を読んでみようかなぁ…と思いましたw 映像面では、橋本敬史さんがエフェクト作監を担当しているだけあって、 手描きのエフェクトはなかなか良かった気がします。 むしろ、手描きのエフェクトがもったあったらなー…と。 ただ、人を描くのにCG使いまくっていて違和感があったり。 モンスターのCGは全然問題ないんですけどね。 人の描写でも自然にCGを用いているところもありましたが、 やっぱり違和感は感じざるを得なかったですね。 人のCGでの描写が多いせいで、その程度な作品になっちゃってたのが残念です。 そんなわけで、不満もけっこうありますが、劇場で見れて良かったと思えます。 こういう得体も知れないものに対する緊迫感ってのは最近のアニメで感じることが少なかったですからね。 さらに、その緊迫感を劇場のスクリーンで感じられたのは非常に良かったです。 サスペンス、サバイバルアクション要素、そして登場人物それぞれの関係性。 是非、劇場に足を運んで見ていただきたい作品です。 しかしながら、花澤香菜さん大活躍ですねー。 近いうちに、劇場版“文学少女”も見に行きたいと思います。 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]()
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2010-05-08 Sat 14:17 Vanishing Point-バニシング・ポイント-
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