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けいおん！！　第4話「修学旅行！」

脚本：村元克彦　絵コンテ・演出：三好一郎　作画監督：西屋太志


やっぱ『けいおん!!』面白い！
純粋にそんなことを感じた4話でした。

もうね…。見てて楽しいんですよ。
今回なんかは特に受け手側を楽しませる作りになっていましたし、
もう…最初から最後まで面白いんですよねｗ

迷ってしまってシリアスに転びかけたと思いきや…
和ちゃんも迷子になっていて、しっかり面白い方向へ持ってきてくれる。
そして、最終的にちゃんと帰れるかどうか…という部分はカットｗ
楽しませることに徹しているなぁ…と感じた回でした。
中の彼女たちが楽しんでるんだから、受け手も楽しくなくちゃ！と、そんな心意気を感じました。


旅行が始まったばかりの時は、一人大人ぶっていた澪。
だけど、終わる頃には唯と同じような失敗をして笑ってしまう。
自分がなんとかしなきゃ！と気張っていても、結局巻き込まれてしまう。
これが良いのか悪いのかは分からないですけれども、
澪の心の底から笑う姿を見ると、それこそがあるべき姿なのかもなぁ…とも思ったり。
誰かが大人ぶったりするんじゃなくて、みんなが一緒になって素で楽しむ。
これこそが“軽音部”ですよね。

絵馬にそれぞれの願い事を書いていた内容によってそれぞれの意識の違いなんてものも見られましたが、見ている部分がどこなのか…という違いですよね。
澪とムギは現実的に近い未来を見ているけれど、
律と唯はもっと漠然と、大きくて楽しい未来を見ている。
ただ、どちらも考えてることは一緒だと思いますけどね…。
大学には合格したいし、このバンドも続けていきたいし、幸せでいたい。
各々が現在どこを見ているのか…というだけの違いなのであって。
そういう意味では、軽音部というのはこれまで通りブレていない気がします。
今回描いていたのは、いつもと違う地にいながらも、
いつも通りのペースでいつも通りな彼女たちの姿ですからね。
「まったく旅行中も変わらないわね、アンタたち」というさわちゃんの言葉が、まさにそれをそのまま表現していました。

ムギにも注目。
関西弁を喋ったり、枕投げのための枕をしっかりと確認し、枕投げの発端を起こしたり、猿に餌をあげようとしたり…
彼女の能動的な部分が多く描かれていましたね。
これまでも描かれてはきていますけれど、彼女が俗世というか日常というものに染まっていこうとする姿にはキュンキュンしますｗ
ムギの関西弁は、中の人が関西出身なのでさすが！という感じでしたｗ

ちなみに、個人的に好きだったシーンは電気を消した後にクスクス笑うところですね。
リアルに高校生っぽいというか、こういうことあったよなー…とｗ
カメラを固定して、クスクスと笑うところを見てるだけなのに、
なぜかこちらまで笑えてきてしまうあの雰囲気。
いやぁ…さすがだなー…と。
あっ、先生が来た途端に寝たフリするところとかも良かった！


絵コンテ・演出は三好一郎（木上益治）さん。
1期・2期通して、この作品では初のコンテ・演出担当ですね。
作監は1期2話以来の西屋太志さん。
個人的には一番好みかもしれないです。
いや、いちいち可愛いんですよ！

次はどんな方が担当されるのか、というのも楽しみの一つですー。


で、今回は梓が登場せず。
あずにゃん厨涙ふけよｗｗｗｗ
というのは冗談で、次回はしっかりお留守番をしている2年生組のお話です。
こうやって、同じ時系列を別視点で描くのは面白いですよね。
唯一、繋がりがあったのは「携帯電話」。
この電話で4話と5話をどんな風にリンクさせるのか…。
いや、さほどリンクはないかｗ
電話シーンでの梓側の視点はどんななのかなー…というのを純粋に楽しめばいいと思います。

いやぁ…しかし、今回もりっちゃん可愛かったですよ。
寝るときの前髪を上で束ねてるのとかたまらないですよねｗ
あぁ…もう…。


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