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とある科学の超電磁砲　第9話「マジョリティ・リポート」

取り調べ中、「虚空爆破（グラビトン）事件」の犯人が突然、意識不明に陥ったとの報せを受けて、病院へ向かった美琴たち。他にも同じ症状の患者が出ていることから、「幻想御手（レベルアッパー）」との関連を疑ったふたりは、偶然再会した大脳生理学者・木山春生に相談する。そこに現れた初春と佐天。「幻想御手」を使用した際に予想される副作用についてふたりに語る黒子だったが、偶然「幻想御手」を手に入れていた佐天は、そのことを言い出せないまま、ひとり悩んでしまう。そんな折、「幻想御手」の取引現場に迷い込んでしまった佐天は……。

黒子大活躍の回。

戦闘シーンは、ゆったり進んでいったものの、
顔などの部分的なアップを多用などして、迫力を出したり、
ビル内の無駄な音を排除して、常に緊迫した戦闘が描いたり…。
非常に濃ゆい回でした。

ビルの内部は完全に外部と遮断された異世界でしたよねｗ
途中までは黒子の呼吸と足音しか聞こえないような空間でしたし。
それが、ガラスを一カ所外してテレポートさせたことによって、外部との繋がりが生まれる…と。
外部との繋がりが生まれたこと＝敵の異世界領域の崩壊？
そこからが黒子の起死回生の反撃だったのでしょう。

で、最終的には黒子の独特の息遣いがやけに印象に残っています。
そんな部分も相まってか、やたらエロさを感じさせる戦闘シーンだったり。
黒子のアダルトさが存分に出ていた回でした。


一方、一般人である涙子はそんな黒子を見て自分の無力さを再認識し、劣等感に苛まれる。
同じ年齢で同じ世界に生きている人間の筈なのに、まったく違う世界に住んでいるみたい。
この作品の場合、涙子は“マジョリティ”になるんですかね？
彼女の苦悩がこれでもか！というくらい描写されていましたね。
明が黒子だとしたら、暗は涙子。
建物の中にいた黒子が明で外にいた涙子が暗だというのも不思議な話ですが。

美琴＋風紀委員が制服だったのに対し、涙子だけが最後まで私服だったのも一つの区別ですよね。

前回、「いざ学園都市に来たらレベル0だと判定された～」という苦悩を初春に話していましたが、
今回はそれより前の家族での話が回想で挟まりました。
ここまでくると反則ですｗ涙子が可哀想で仕方がない…。

高架下でのやりとりも、やっぱり独特でしたね。
御守りが落ちる→それを美琴が拾う
というのは、後を暗示しているシチュですよね。きっと。

「レベルなんてどうでもいいことじゃない…」
美琴は心からそう思って言ったんでしょうが、
やっぱりレベル0からしたら、能力を持っている者の言葉にしか聞こえなくて…。

ここまで煽られると、次回が楽しみで仕方がないです…！


脚本：大野木寛、絵コンテ・演出：山内重保、作画監督：岩倉和憲・木本茂樹、総作画監督：岩倉和憲・木本茂樹・田中雄一

というわけで、コンテ演出：山内重保回！
思っていたよりは抑えていた気がしますが、それでもいつもより濃い独特な演出が随所で見られました。
非常に濃ゆい回で、お腹いっぱいですｗ
賛否両論起こる山内演出ですが、今回は非常に良かったのではないでしょうか。

作画はかなり修正かけられてた感じ。


次回、第10話「サイレント・マジョリティ」

〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕





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テーマ:とある科学の超電磁砲 - ジャンル:アニメ・コミック