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趣味の変化もクソもなくて、アニメ関連のことだけを書いてるブログになっていましたとさ…

劇場版「空の境界」第四章 伽藍の洞

劇場版「空の境界」第四章 伽藍の洞


「私は、弱い私を殺す。
 おまえなんかに――――――両儀式は渡さない」

不慮の事故から、二年。
昏々と眠り続けた両儀式は、ずっと「死」に触れていた。
そして、同時に畏れていた。
やがて覚醒。
しかし彼女を待っていたのは、深い孤独と望まぬ景色。
失ったのはずっと同じ器の中で常に一緒だった片割れ「織」。
得たのは万物の死の線が視えてしまうという異形の力「直死の魔眼」。
ともに両儀家が知らず、式という存在に辿り着くためにつちかってきたことへの報復にして結果だった。
夢見ることが好きだった、織。
深い殺人衝動を抱えた、織。
今はもうどこにも、いない。
たとえようもない喪失感と死の感触に少女はガランドウになる。
それが器を求める霊体にとって最高の標的となることにも気づかずに――。

そんな少女を見守る少年がいた。いや、青年と言うべきか。名は黒桐幹也。
彼の勤め先の上司は玲瓏な美を持つ女性で人形遣いで魔術師で、けれど今はただの工房「伽藍ノ堂」のオーナーで。
名を蒼崎橙子という。

ある日、橙子は式に会いに行く。名目はなんだってよかった。
一応はカウンセラー。なぜか会おうと思ってしまった、それが縁(えにし)。
一見、ゆるやかに過ぎる時間。しかし終わりはやってくる。
ある夜、ガランドウの器を求めて霊体は肉を持ち襲いくる。
刹那、彼女の目に映るのは凶々しくも静謐な死をつかさどる、線。手にはナイフ。煌めく瞳。
かくして少女は自身の四肢で歩き出すことを決意する。



■STAFF
原作:奈須きのこ
監督:滝口禎一
キャラクター原案:武内崇
キャラクターデザイン・作画監督:須藤友徳/滝口禎一
脚本:平松正樹(ufotable)
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:ufotable
配給:アニプレックス
製作:劇場版「空の境界」製作委員会(アニプレックス、講談社、ノーツ、ufotable)
■CAST
両儀式:坂本真綾
黒桐幹也:鈴村健一
蒼崎橙子:本田貴子

http://www.karanokyoukai.com/




第四章・伽藍の洞

時系列では2番目。
「第二章 殺人考察(前)」の続きという形です。

第三章の発売からおよそ5ヶ月のスパン。
話の内容をかなーり忘れていた自分に猛省。
とりあえず、殺人考察(前)の記事を読み返して、なんとなく話を思い出しました。
そういえば、幹也を犯そうとした式は何故か入院してたんだよな…。
今回の第四章では、そんな病院でのお話でした。(内容はあらすじの通り)

織の喪失。そして“直死の魔眼”の解放。生の選択。
派手さはないけれども、それらが非常に繊細に描かれていたと思います。
シーンが頻繁に変わるけれど、そこでは静が保たれ、戦闘のシーンでそれが解き放たれる(けれど、静に限りなく近い)
素晴らしいの一言です。
音楽は…もはや言わずもがなですね。


織を失った式の喪失感。
織がいなくなってしまったこと。自分は一人になってしまったこと。
その事実に、彼女がどれだけ絶望したことか…。
式が織と離別するときの暗闇の世界(心象世界?)がその絶望をなんとも言い難い形で表現していました。
式と、黒い水面に映る式。この二つが一つになるとき、彼女が一人になってしまったわけなんですね。

そして、どういった理由で直死の魔眼が始まったのか。
今回の肝となる部分はここなのでしょう。
生と死、どちらも選べないほど絶望していた式。
そんな彼女の“生”という選択が、直死の魔眼の始まり…ということですかね?
そして何よりも、この選択が織の死を無駄にしないものなのではないでしょうか…。

生の選択をすることとなった霊体との戦闘シーン。
ここまで会話や抽象的なシーンが多かったために、この戦闘シーンはかなり映えましたね。
映像としては、やはりここが一番の見どころなのではないでしょうか?
語彙力が足りないので、こんな言葉でしか語れませんが…カメラワークが格好良かった。
BGMと相まって、なんとも言えない緊迫感が出ていた気がします。
とはいえ、決意した式が負ける気など全くしませんでしたが。
このシーンでの橙子さんとの掛け合いも良かったですね。
さすが、式は橙子との会話を拠り所にしていただけあります。
なんとなく既に通じ合ってる気がしました。

ラストでは、2年間待ち続けた幹也との再会が。
「あぁ、なくならないものもあるのか…」
織の喪失というもので大きな穴を感じていた式ですが、それが少し埋まった瞬間でした。
こればかりは、記憶で埋めた…ということになるんですかね。
人の温もりを感じたのではないでしょうか。
これが徐々に発展していき、一章のような何とも言えない微妙な関係になる。
それを考えるだけで、微笑ましいです。
そういえば、どうして式は幹也の名前を思い出せなかったんでしょうか?
織が持って行っちゃってたのでしょうか?


そしてエンドロール後のパート。
魔術師を名乗る荒耶宗蓮が登場。
彼がいわゆるラスボスにあたる存在なのでしょうか?
出ていた3人はそれぞれ
「死に依存して浮遊する二重身体者」
「死に接触して快楽する存在不適合者」
「死に逃避して自我する起源覚醒者」

となるのでしょう。
全く話が読めないなぁ…。


次章のキーワードは“対極”?

第五章「矛盾螺旋」


相変わらず、空の境界の感想を書くと、語彙力のなさや文章の下手さに気付かされるなぁ…。

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