それでも町は廻っている 第12話(最終話) 「それ町」2010-12-24 Fri 04:00
■それでも町は廻っている 第12話(最終話) 「それ町」
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:岡田明信、龍輪直征 演出:龍輪直征 作画監督:宮西多麻子、伊藤良明、河野紘一郎、荻原省智、岩崎安利 不覚にも泣いてしまった・・・。これはズルイよ。歩鳥が下界を見ている時、みんなが泣いてるんですよね。そんなの見せられたら、こっちまでもらい泣きしてしまうに決まってるじゃないですか!時系列的にはそれなりに早い段階で起きている話ではあるのですが、それでも、ここまで11話を通して歩鳥の様々な言動を描いてきたからこそ、歩鳥という存在がこのちっぽけな町にはいかに大きいものであったか・・・というのにも説得力があるんですよね。 例え、人が一人死のうと、町の機能には何ら関係はない。「それでも町は廻っている」のです。それでも、歩鳥の死は様々な人に悲しみを与えました。きっと、町の機能にも影響が出たかもしれません。けれど、そんな人物は本当に稀な気がするんですよね。いや、もしかしたら、歩鳥が死んでも町の機能には何ら影響は出ていないのかもしれません。人間というのはそれほどにちっぽけな存在なんですよね。 けれども、それでも悲しんでくれる人がいるのは幸せなことですよね。例え、町は何の影響もなく廻っていったとしても、一人でも悲しんでくれる人がいる人は幸せな気がします。そういう意味でも、歩鳥は恵まれた環境にいると思いますし、そうなっているのも彼女だからこそなのかもしれません。 歩鳥がいなくなったところでそれでも町は廻り続けていくわけですが、そんな中でも彼女たちは生きているのです。そう考えると、急にこれまでの話も切なく感じるから不思議ですよね。ただ、この作品の背景にはこういうこともあるんだよー、と最後の最後で提示してくれたわけなのです。そんなことを頭に入れながら再び見直してみると、また違った印象で見ることができるかもしれません。 そんな意味でも、最終話にこの話を持ってくるのは素晴らしい構成ですよね。今回の話だけで、これまでの話にも何となく深みが出てくるような気がします。この作品は話の幅が広くて、どんな話でもやれちゃうわけではありますが、その根底には、どんなことがあっても「それでも町は廻っている」という究極的な客観的な視点が存在するからなのかもしれませんね。最後の最後でただただ泣かせる話をやっただけじゃないんだぜ!というのを見せられた気がします(笑)。 いやはや、本当にバラエティ豊かで、色々と楽しめることができる作品でした。是非とも、BD・DVDを買ってもらって、完全版のオープニングを見てもらいたいものであります!ただでさえあのオープニングは凄いですが、完全版はさらに「おおっ!」となりますよ(笑)。 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]() スポンサーサイト
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それでも町は廻っている 第10話 「穴ツッコミじいさん」2010-12-10 Fri 03:04
■それでも町は廻っている 第10話 「穴ツッコミじいさん」
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出:森義博 作画監督:実原登、前田達之 サブタイからは想像することも出来ないような2つのお話!毎回書いている気がしますが、本当にこの作品はお話の幅が広いですよね。ここまで、それを遺憾無く発揮している構成となっています。 Aパートは「穴」の話。・・・とは言っても、これは想像できないだろ!というようなSF的な回に。前回のBパートの話でSF的な要素が少し含まれている話をやったのは、今回のこの話のためでもある気がするんですよね。いきなりこの話をやられても、ただただ驚くだけになってしまうわけで(まぁ前回の話があっても驚きはしますがw)。けれども、前回の話で「この作品はSF要素もアリなのか」という認識ができれば、今回の話もそう理解に難くはないわけなのです。「あぁ、こういう話もアリなんだな・・・」って。そんなことを考えられた構成だったのだと思います。(前回のBパートはそれ以外にもサプライズがあったわけではありますが) Bパートはイイ話。誰かと思えば、ウキさんの旦那だった!けど、それだけじゃ終わらない。そしてウキさんとの感動の再会・・・と思いきや、そんなことはなかった!というオチ(笑)。ただ、個人的にはこのオチで今回は締めてもらいたかったなぁ・・・と。それくらいに、いい雰囲気からひっくり返っての、まさにオチらしいオチで終わったわけですし。今回ばかりはポコの後が邪魔だったポコ・・・。まぁアバンとラストの繋がりは良かったですけどねぇ・・・。複雑な感じであります(笑)。 しかしながら、さりげなくウキさんの心情なんてものも描かれていて良かったですね。周りが賑わってきている嬉しさ・・・みたいなのが伝わってきて。これまではそういったウキさんの心情描写はなかったですからね。歩鳥が大元となって、街も盛り上がっていくといいような・・・悪いような・・・(笑)。 今回はパストラルグロス。現れた宇宙人っぽいのがやたら凝ってて笑ってしまいました。 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]() テーマ:それでも町は廻っている - ジャンル:アニメ・コミック |
それでも町は廻っている 第9話 「激突!大人買い計画」2010-12-03 Fri 03:18
■それでも町は廻っている 第9話 「激突!大人買い計画」
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:岡田明信 演出:八瀬祐樹 作画監督:伊藤良明、潮月一也、高野晃久、宮西多麻子、山内則康、細山正樹、菱沼祐樹 Aパートは死神と妖精の卓球対決。「シャフトの超絶卓球作画に期待!」なんて大して期待もせずに思っていたら、針原さんの必殺技辺りで意外と濃い作画がきて驚きました(笑)。阿部厳一朗さん、佐藤利幸さんあたりですかね?歩鳥の無駄な動きをしてる卓球のカットも、「あぁ、素人ってこんな感じだよね!」と思えるような描かれ方をしていました。 タッツンはなんでもそれなりにこなしてしまうことができてしまうけれども、結果的には超天才や努力家には勝てない、と。天才・・・いや、器用貧乏だからこその悩みというやつでしょうか。一見、完璧にも見える彼女ですが、今回の悩みだったり、自信家なところだったり、やっぱり自身で抱いている欠点というものが存在しているんですよね。そんな部分を垣間見ることができましたが・・・おっぱいオチ。本能のままに生きるのが幸せなのかもしれません(笑)。 BパートはオチにどこかSF?要素の入ったお話。なんとも奇妙な雰囲気が漂っている、あの不可解な感じがたまらないですね。そして、推理モノかと思ったら一気にSFモノに早変わりだよ!本当にこの作品の幅の広さには驚かされます。まぁ今回のSF要素は次回への布石だと考えれば・・・。ワンクッションですよワンクッション!急に「穴」の話は ( ゚ д゚)ポカーン となってしまうと思うので。 まぁ今回に関して言えば、歩鳥は完全に蚊帳の外・・・という感じでしょうか(笑)。 そういえば、コンテの岡田明信さんは誰かの変名ですかね? 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕 ![]() ![]() テーマ:それでも町は廻っている - ジャンル:アニメ・コミック |
それでも町は廻っている 第3話 「猫省年」2010-10-22 Fri 03:41
それでも町は廻っている 第3話 「猫省年」
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:佐藤卓哉 演出:熨斗谷充孝 作画監督:桝井一平、泉保良輔 今回のテーマは「目」? Aパートでは歩鳥の意外な才能が発揮?推理ものとしては「おおっ!なるほど!」と唸ってしまうようなオチでかなり好感触。正方形の絵と多い目の謎。・・・なるほど芸術とは理解できないものであります。一般人には理解できないからこそ後世へと「奇妙なもの」として語り継がれていくのだと思いますがね。未だに理解出来ない芸術というものは多いですし。 歩鳥がこれまで学業で散々苦渋を舐めさせられてきたところからの立場逆転の表現はなかなか見ていてスカッとするものがありました。オープニングでも虫メガネ(探偵アイテム?)を持っている描写がありますし、こういう推理的なお話は今後もちょくちょくあったりするんですかね?正直、先生が歩鳥に頼みにくる・・・という導入は違和感ありまくりでどうかと思いましたが(笑)。まぁ細かいツッコミは無しということで。うん、メイド推理モノ・・・いいじゃないですか! Bパートは新キャラ紺双葉登場。金髪ボーイッシュ系で年下に見えたけれども、結局は年上でしかも学校の先輩だったというオチ。人の「目」というものはいかにいい加減なのでしょうか。いや、歩鳥がいい加減なだけか(笑)。そのわりに推理での着眼点というものは非常に素晴らしかったわけですが・・・。人とはわからないものであります。 あっ、紺先輩はエンディングを見ればわかるように今後絡んでくるキャラになってくると思われるので、シーサイドの面々とどう絡むようになるのかが今から楽しみです。 ![]() テーマ:それでも町は廻っている - ジャンル:アニメ・コミック |
それでも町は廻っている 第2話 「セクハラ裁判が大人気」2010-10-15 Fri 02:58
それでも町は廻っている 第2話 「セクハラ裁判が大人気」
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出:龍輪直征 作画監督:岩崎安利、小菅和久、萩原省智、桝井一平 作画監督協力:大森英敏、阿部智之、舘崎大、宮西多麻子 \めいどっ!/ 今回はTBSアニメフェスタで前もって上映されていたお話。なので、制作上では一番最初に出来上がった話であって、一番最初にアフレコが行われた話なのです。そんなわけで、1話と同じようになかなかのクオリティとなっていましたね。特にAパートは世間一般でよく言われている「ぬるぬる動く」というやつなのではあるのですが、龍輪さんの点の打ち方(動画の入れ方)がちょっと特殊なので、他のアニメの“気合が入っている”とはまた違った印象だったりするのです。まぁこういう動かし方が「シャフトっぽい」と言われる一つの要因ともなっているのではないのでしょうか。まぁただ、日常動作で動かしまくると逆に違和感があったりもするんですけどね・・・。当然のことながら無駄に動かせばいいってもんでもないので。この作画のリソースを後に持ってくることができれば、もうちょっと安定する気がするのですが。。。 ![]() テーマ:それでも町は廻っている - ジャンル:アニメ・コミック |